約6週間前、ラスベガスに住んでいる夫婦が家の裏庭で母親のいない子猫の姿を発見し、地元で保護活動を行なっているパトリシア・リカさんに連絡をしました。
「私が現場に着いた時、驚いたことにそこには2匹の子猫がいました。夫婦は保護した亀を裏庭で飼っていたのですが、冬眠から目覚めた時に2匹目の子猫と一緒に巣穴から出てきました」とパトリシアさんが言いました。
夫婦はこの日まで、巣穴の中に子猫達がいることに気づきませんでした。
夫婦が防犯カメラの映像を確認すると、最後に母猫の姿がカメラに映ったのは、子猫達が発見される3日前のことでした。
「私達は母猫が子猫達を運んできて、巣穴の中に入れたのだと思っています。それからしばらくすると母猫は戻って来なくなり、巣穴の中に子猫達だけが取り残されてしまったようです。そして巣穴から1匹の子猫が出てきて、亀に押し出されながら2匹目の子猫が外に出てきました。」
さらに巣穴の中に他の子猫が出入りしたような形跡を見つけましたが、巣穴の奥行きが約150cmで、横幅が約30cmほどだったため、奥まで手が届きませんでした。
パトリシアさん達は巣穴の中にベビーモニターを設置して、子猫の動きを監視し始めました。するとモニターに子猫の姿が映ったため、すぐに行動を起こしました。「私達はポールを伸ばして、3匹目の子猫を保護することに成功しました。」
パトリシアさん達は子猫がもういないことを確認するために、しばらくの間ベビーモニターを巣穴の中で稼働させることにしました。「私達はその後もカメラで監視を続けましたが、残念ながら母猫が戻ってくることはありませんでした。」
一方の子猫達はそれぞれ『マシュマロ』『ビスクイック』『ストームトルーパー』と名付けられ、パトリシアさんの家にやって来ました。子猫達はミルクでお腹を満足させると気分が良くなったようで、柔らかい毛布をみんなでこね始めました。
子猫達は部屋の中を歩き回りながら色々な場所で転がって、溢れ出してきたエネルギーでお互いにプロレスごっこを始めました。「それから数日で子猫達は新しい生活にすっかり慣れました。」
子猫達は食事の時間になると遠慮せずに大きな声で鳴いて、毎回哺乳瓶から勢いよくミルクを飲みました。
「子猫達はお腹を撫でられるのが大好きで、いつも抱っこをしてもらいたそうにしています。またとても声が大きくて、伝えたいことがある時はたくさん話しかけてきます。」
子猫達はパトリシアさんのおかげですくすくと成長を続け、広々としたベビーサークルに引っ越しました。子猫達は飛び跳ねたり登ったりするスキルを磨きながら、いつもお互いのことを追いかけ合っているそうです。
パトリシアさんが養育部屋に入るとすぐに全ての子猫達が走り寄ってきて、パトリシアさんの注意を引こうとしてきます。子猫達はパトリシアさんの肩の上に登ったり、膝の上で丸くなったり、腕にピッタリと寄り添ったりしながら、いつもたくさんの愛情を吸収しているそうです。
「子猫達はとってもフレンドリーで、人間に注目されるのが大好きです。またお腹をさすられると、とっても幸せそうな姿を見せてくれます。」
現在、子猫達は生後8〜9週目で、好奇心の赴くままに活発に動き回っています。子猫達がもう少し成長したら里子に出る準備を整えて、生涯の家族を探し始めるそうです。
こうして亀の巣穴から出てきた3匹の子猫達は、優しい夫婦やパトリシアさんのおかげで、安全な家の中で新たな人生を歩み始めることができました。子猫達はたくさんの愛情を受け取りながらすくすくと成長を続け、愛らしい個性を持った子猫へと成長することができたのです。
子猫達はもう野外の厳しい環境の中で過ごす必要はなく、いつでも温かい膝の上で丸くなることができます。子猫達はこれからもたくさんの幸せを感じながら、元気いっぱいに成長していくことでしょう。
出典:fosterkittensvegas/lovemeow
This post was published on 2023/06/11