ある日、雨や風に果敢に立ち向かいながら路上で暮らしてきた猫が発見されました。TNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)で保護された猫は、人間のことを非常に警戒していて、キャリーの中から強く威嚇してきました。
地元の保護施設『パピー・キティー・ニューヨークシティー』のスタッフ達が猫を引き取ると、猫のシッポに怪我があり、治るまでにはしばらく時間が必要なことが分かりました。
また猫は非常に警戒心が強かったため、保護当日のカルテには『注意』と書かれました。しかし数日後には、『超甘口』と追記されることになったのです。
「猫は保護先の環境が安全だと気づいた瞬間に態度が180度変わり、とってもフレンドリーに接し始めました。彼はあっという間に驚くほどの甘えん坊に変わりました!」と保護施設の代表のミーガン・リカリさんが言いました。
「猫はこの場所に連れて来てもらえたことにとても感謝していました。彼は最初、非常に攻撃的に振る舞っていましたが、それは見知らぬ場所への恐怖からでした。彼はほんの少しの時間で驚くほど友好的になりました。」
猫はその後、保護してくれた人の名前にちなんで『シェーン』と名付けられました。
スタッフ達に優しく接するようになったシェーンは、みんなの気を引くために手を伸ばして、頰とアゴを撫でるように要求してきました。そして無事に望みを叶えてもらうと、舌を少し出しながらリラックスした姿を見せてくれました。
さらにシェーンがオモチャの面白さに気づくと、心の中の子猫の部分が表に出てきました。またシェーンは出会った全ての人間だけでなく、他の猫達にも非常にフレンドリーに接するようになったのです。
完全に甘えん坊になったシェーンは、常にお腹を撫でられる準備ができていました。さらにシェーンはすっかり食いしん坊になって、毎回たくさんのご飯でお腹を満たしました。
そしてシェーンが遊び疲れると、毎回人間に寄り添いながらくつろぎ始めました。そして撫でられるたびにとろけて、幸せそうに目を閉じながら無防備な姿で眠りに落ちていきました。
シェーンは時々ミーガンさんのデスクにやって来て、ミーガンさんの膝の上に座ったり、仕事の手助けをするために猫の手を貸したりしています。またシェーンは元野良猫の『トム』とも非常に仲良くなりました。
そして保護施設で2ヶ月ほど過ごしたシェーンは、ついに生涯の家族の元へと旅立っていきました。シェーンはさっそく家族と強い絆で結ばれて、ソファーの上でテレビを一緒に楽しみ始めました。
シェーンは現在、大好きな家族にピッタリと寄り添いながら、いつもリラックスした姿を披露しているそうです。
シェーンは安全な家の中で王様のように生きていて、必要な時にブラッシングされたり、マッサージされたり、抱きしめられたりしながら、毎日を幸せいっぱいに過ごしています。
さらにシェーンが家に来てから1ヶ月後、別の保護猫の『ガス』が家にやって来ました。するとシェーンはいつの間にかガスのことを受け入れて、家族が気づいた時には一緒に眠っていたそうです。
シェーンはあの日、室内生活を送るチャンスを得て、家の中が自分の居場所だと決めました。そしてシェーンはこれまでに出会った全ての人達と仲良くなって、みんなの心を次々と笑顔にしてきたのです。
今のシェーンは家猫生活を心から楽しんでいて、毎日を精一杯生きながら、幸せいっぱいの日々を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:shanethecheekycat/lovemeow
This post was published on 2023/05/02