ある日、路上での生活に別れを告げる準備ができていた人懐っこい野良猫が保護されました。猫は生涯の家を探すために地元の保護施設に連れて来られましたが、それから3ヶ月経っても誰にも興味を持ってもらえませんでした。
その後、猫は別の保護施設『コミュニティ・キャット・クラブ』に移動して、引き続き里親さんを探すことになりました。「猫はとてもハンサムな身体の大きな3歳の男の子です。彼は頭が少し傾いていますが、それが彼を悩ませることはなく、治療の必要もありません」と保護施設のスタッフが言いました。
『ジョージー』と名付けられた猫は、養育主さんの家に到着するとすぐに落ち着きました。快適な環境と養育主さんの愛情に幸せを感じたジョージーはとても喜んでいました。
ジョージーはそれからしばらく養育主さんの家で里親さんになってくれる人を待っていましたが、なかなかジョージーを引き取りたいという人は現れませんでした。そこでスタッフ達は里親さんとの出会いのチャンスを増やすために、ジョージーを保護施設に戻すことに決めました。
ジョージーはそれから毎日、施設内を見渡しながら素敵な里親さんが現れるのを待っていました。ジョージーは近づいてきた全ての人に挨拶をして、頭を擦りつけ始めました。「ジョージーはとっても甘い男の子で、人間のことが本当に好きです。」
ジョージーは毎日のように他の猫が里親さんの家に向かうのを目にしました。そしてすぐに自分の番が来ると思いながら、自分を連れて行ってくれる人を待ち続けたのです。
「他の猫達が次々と新しい家に旅立って行ったため、しばらくすると彼は里親さんを待つ唯一の猫になりました。どうして彼が見過ごされ続けているのか私達には理解できませんでした。彼は最も甘くてハグ好きの可愛い猫です。」
そんな中、ついにジョージーに最高の瞬間がやって来ました。約半年間里親さんを待ち続けたジョージーの前に1人の男性が現れたのです!
その日、ジョージーの話を知った男性が保護施設に連絡をしてきて、1時間以上車を走らせてジョージーに会いに来ました。
ジョージーは男性に数回背中を撫でられた後、男性の肩の上に嬉しそうに乗りました。そして男性を生涯の家族に決めたことを伝えるかのように、肩の上に座ったまま動かなくなったのです。
「それは明らかに一目惚れでした。私達はジョージーが新しいお父さんに出会えたことにとても満足しています」と保護施設のスタッフが言いました。
ジョージーは人生のほとんどを路上で過ごし、里親さんを何ヶ月も待った後、ついに生涯の家に辿り着くことができました。今のジョージーは家の中の王様として、新しい生活を全身で楽しんでいるのです。
ジョージーは男性の家で新しい猫の姉妹もできました。ジョージーは今の生活に心から満足していて、大好きな家族の愛情を感じながら、最高に幸せな毎日を送っているのです。
出典:communitycatclub/lovemeow
This post was published on 2023/04/25