カエルのような足をしていた子猫。優しい人達のおかげで数週間後に4本足で歩けるようになり、より良い人生を歩み始める

ある日、後ろ足が外側に広がっていた子猫が、保護施設『マーフィーズ・ロー・アニマル・レスキュー』に運ばれてきました。

子猫の後ろ足は横向きになっていて、その姿はまるでカエルのようでした。保護施設のスタッフ達が子猫を動物病院に連れて行くと、先天性の障がいであるスイマー症候群と診断されました。

「子猫は生まれた時から足が開いていました」と保護施設のサラ・ケリーさんが言いました。

この障がいは足の関節や靭帯に影響を与えます。「子猫は後ろ足の関節が不安定で、適切なバランスを取ることができず、4本の足で自分の身体を支えることができませんでした。」

サラさんは子猫に『セセリア』と名付けました。セセリアは身体が小さいにもかかわらず、何か伝えたいことがある時は、とても大きな声で話しかけてきました。

セセリアは1日に数回の物理療法(電気や光線や超音波、温水・冷水の熱などの物理的なエネルギーを利用した治療)を行い、足が正常な位置にくるように添え木で関節を固定しながら過ごしました。

セセリアは人間と接することが多かったため、自然と人間のことが好きになり、治療中も養育主さんと過ごせることに興奮していました。セセリアは足を正しい方向に動かせるように、養育主さんや獣医さんと一緒に毎日努力を続けました。

セセリアは足の治療をしている間に、養育主さんの家で別の保護子猫達と出会いました。するとセセリアはすぐに黒白猫の『ルビー』ととても仲良くなりました。

保護から数週間が経つと、サラさんはセセリアの足が随分と真っ直ぐになっていることに気づきました。セセリアは後ろ足を上手に使って立ち上がったり、歩いたりすることができるようになり、身体のバランスも驚くほど良くなったのです。

「セセリアがここまで来るには多くの物理療法と運動が必要でした。彼女はとても強い子猫で、いつも素直に努力を続けてきました。」

セセリアはみんなの愛情を感じながら信じられないほどの進歩を遂げて、4本足で自由に歩き回ることができるようになったのです。

「セセリアは驚くほどの甘えん坊で、人間の膝の上が大好きです。私達は彼女の日々の進歩にいつも興奮しています」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして足が開いた状態で保護されたセセリアは、優しい人達のおかげでここまで来ることができました。セセリアはこれからもたくさんの愛情を感じながら、幸せな未来に向かって歩み続けることでしょう。
出典:kellyfosterkittenslovemeow

This post was published on 2023/04/06