ある日、保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』に野良猫とその子供達を助けて欲しいという連絡が入りました。保護施設のスタッフ達はすぐに現場に向かい、猫の親子の保護活動を始めました。
スタッフ達は母猫と2匹の子猫を保護しましたが、3匹目の子猫は捕まえることができませんでした。そこでスタッフ達は保護した猫の親子を養育主さんに預けて、残りの1匹の保護活動を続けました。
養育主さんの家で過ごし始めた母猫はとってもフレンドリーな性格で、すぐに養育主さんに心を開きました。しかし、2匹の子猫達はほとんど人間と接したことがなかったようで、とても野性的で人間のことを怖がっていました。
スタッフ達はその後も残りの子猫を探し続けましたが、なかなか見つけることができませんでした。その間に先に保護されていた2匹の子猫達は徐々に人間のことを信頼していき、最終的に生涯の家へと旅立って行きました。
そして20日後、スタッフ達はずっと探していた子猫をついに保護することに成功しました。子猫はとても臆病で人間のことを非常に警戒していましたが、養育主さんの家で暮らし始めるとすぐに変わり始めました。
子猫は柔らかい毛布とたくさんのご飯が置かれた静かな部屋で過ごし始めました。子猫は非常に警戒心が強かったため、一箇所に留まって部屋の中を探索しようとはしませんでした。
そんな子猫の頭を養育主さんがそっと撫でると、子猫は驚いた反応を見せましたが、徐々に恐怖心が消えていきました。そして子猫は次第に「シャー!」という威嚇音を出さなくなり、撫でられることを楽しむようになっていたのです。
その後、子猫は『ボビー・マギー』と名付けられました。ボビーは身体を毛布で包まれながら養育主さんにハグをされると、さらに心を開いていきました。
ボビーの瞳からは不安な気持ちが消えていき、ゆっくりと瞬きをしたり、幸せそうに喉を鳴らしたり、目を閉じながら撫でられるようになりました。
そして保護の翌日を迎えると、ボビーはシッポを高く上げながら部屋中を歩き回るようになり、全くの別猫へと生まれ変わったのです。ボビーは養育主さんの愛情とハグが欲しくて、愛らしい姿でおねだりしてくるようになりました。
「保護施設に到着した時のボビーは非常に怖がっていましたが、養育主さんの家で180度変わりました。彼は大きな音で喉をゴロゴロと鳴らして、たくさんの愛情を求め始めました」と保護施設のスタッフが言いました。
ボビーは1日も経たないうちに人間のことを信頼し、完全にハグ好きの子猫になりました。「ボビーはまるで失った時間を取り戻そうとしているかのように、自ら手を伸ばして養育主さんの気を引くようになりました。」
現在、ボビーは仰向けになったり、寝転がったりしながら、お腹をさすって欲しいとおねだりしてきます。またボビーは養育主さんの腕をギュッと抱きしめながら、夢中で甘えてくることもよくあるそうです。
ボビーはもう人間を怖がる子猫ではありません。ボビーは寄り添うことが大好きな、人間好きの子猫なのです。
「ボビーは自分のことをいっぱいかまってくれる生涯の家族を探しています。また彼は友達になってくれる猫がいる家を望んでいます。」
「ボビーは保護されるまでの20日間をひとりで生き抜きました。そして彼は1日も経たないうちに人間好きの子猫へと生まれ変わりました。彼はきっと生涯の家族の元にもたくさんの幸せを運び続けることでしょう」とスタッフが話してくれました。
これからもボビーはたくさんの愛情を吸収しながら、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:BirdieWorld/lovemeow
This post was published on 2023/03/20