ある雨の日のこと、全身がずぶ濡れになっていた2週齢の子猫が発見されました。子猫の近くには母親や兄弟の姿はなく、誰かの助けを必要としていました。
子猫を発見した女性は急いで子猫を救い上げると、シャツで全身を拭いて、身体を乾かし始めました。子猫はとても冷たく空腹でしたが、生きようとする強い意志を持っていました。
子猫は女性の家に着くまでの間、車の中でギュッと女性にしがみついていたそうです。
その後、子猫は身体が乾くと随分と落ち着いたようで、勢いよく哺乳瓶からミルクを飲み始めました。子猫は快適な家の環境に安心したようで、今までの睡眠不足を取り戻すかのように深い眠りにつきました。
女性は子猫が24時間体制のケアと獣医さんの治療を必要としていることを知っていたため、いくつかの保護施設に連絡をしました。
「女性は子猫にミルクを飲ませて、獣医さんのところに連れて行きました。そして子猫は私達の保護施設へとやって来ました」と養育ボランティアのナジャさんが言いました。
優しい女性のおかげで施設で暮らし始めることができた子猫は、自分のそばにいつも要求に応えてくれる人達がいることをとても嬉しく思っていました。
それから2週間後、ナジャさんが子猫の治療と養育を引き継ぐことになりました。
「子猫は白癬(はくせん。カビによる感染症)を患っていましたが、幸いなことに痛みや痒みはあまり感じていないようでした。私は薬湯とクリームで子猫の治療を行なっていて、あと数週間ほどで病気を完治させることができると思います。」
子猫はいつも栄養価の高いご飯とたくさんの愛情で満たされています。子猫はナジャさんが哺乳瓶を持ってくるとすぐに興奮して、耳を動かしながら勢いよくミルクを飲み始めるそうです。
ナジャさんは子猫が寂しさを感じないように、鼓動のするヌイグルミをプレゼントしました。そのおかげで子猫はいつも安心しながら眠りについているそうです。
ナジャさんのケアのおかげで子猫は確実に体重を増やし、たくさんのエネルギーを得て、元気いっぱいに遊び回れるようになりました。
「子猫はミルクを飲んでいる時と飲み終わった後に大きな音でゴロゴロと喉を鳴らしています。また身の回りのものに興味津々で、いつも部屋の中を歩き回りながら様々なところを探索しています。」
僅か数週間で子猫は飛躍的に成長し、大きな耳を持った元気な子猫になりました。子猫は日に日にヤンチャで好奇心が旺盛になっていて、愛らしい個性が輝き始めているそうです。
子猫の人生の始まりは辛いことがたくさんありましたが、子猫はその全てをはねのけて、さらに大きく強くなるために毎日を全力で歩み続けているのです。
こうして雨の中で発見された子猫は、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。子猫はこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:tiny.paws.fosters/lovemeow
This post was published on 2023/02/06