数ヶ月前、クウェートにある『クウェート・アニマル・エイド』に、助けを求めて人間に近づいてきた野良猫についての連絡が入りました。
保護施設のスタッフが現場に向かうと、全身が荒れている猫が撫でて欲しそうに駆け寄ってきました。猫はとても痩せ細っていて、全身が土で汚れていて、毛に艶がありませんでした。
猫は皮膚の状態がとても悪く、獣医さんの診察が必要なことは明らかでした。
猫はスタッフ達の力を借りて保護施設に運ばれると、全身をお風呂で綺麗にしました。『ドラキュラ』と名付けられた猫は、里子に出られるようになるまでにやらなければならないことがたくさんありました。ドラキュラは動物病院で白癬(はくせん。カビによる感染症)やその他の健康問題の治療を受けると、養育主さんの家でケアを続けました。
ドラキュラは安全な家の中にすぐに溶け込んでリラックスし始めました。ドラキュラはとても快適な空間に喜びを感じ、床でうずくまって、両手で柔らかいものをこね始めました。また養育主さんにたくさんの愛情を求め始めました。
ドラキュラは片手を伸ばして養育主さんのことを優しく叩いて、自分が望むものを手に入れることが好きでした。ドラキュラは長い間愛情に飢えていたため、失った愛情を取り戻すことを決心しているようでした。
安全な環境と美味しいご飯、そして愛情いっぱいの世話でドラキュラは順調に回復し、全身の毛に輝きを取り戻しました。ドラキュラは甘くて寄り添うことが大好きな、幸せいっぱいの猫へと生まれ変わったのです。
クウェート・アニマル・エイドでは、クウェートの路上から動物達を助け出し、アメリカの多くの保護施設に協力してもらいながら、動物達に生涯の家を見つける活動を続けています。
ドラキュラも今までの動物達と同じように海を渡り、クリスマスの数日前に南カリフォルニアにある『フレンズ・フォー・ライフ・レスキュー・ネットワーク』に到着しました。ドラキュラはすぐに新しい養育主のジェーンさんの家で過ごし始めました。
「私がドラキュラを家に迎えた時、彼はとても静かでした。彼はバスルームの中をウロウロして、ほとんど音を立てずに過ごしていました」とジェーンさんが言いました。
ジェーンさんはドラキュラが新しい環境に慣れるのを手伝うために、ドラキュラと一緒に多くの時間を過ごしました。「ドラキュラはとってもフレンドリーな猫で、私のそばで喉を鳴らすようになりました。彼は私がいなくなると寂しくなるようで、躊躇することなく自分の気持ちを伝えてきます。私が彼のそばを歩くと、彼は手を伸ばして私と遊ぼうとしてきます。」
ドラキュラは愛情に満ちた家で、快適なホリデーシーズンを過ごすことができました。ドラキュラは温かい膝に喜びを感じ、ご飯や避難場所を心配する必要が無いことを学びました。
「ドラキュラはとっても優しい男の子で、一日の多くの時間を人間に寄り添っていたいと思っています。これまでのところ彼のお気に入りのオモチャは小さなネズミのぬいぐるみで、彼はいつも夢中になって遊んでいます。彼は頭と顔を人間に擦り付けるのが大好きです」と保護施設の創設者のジャクリーン・デアモールさんが言いました。
ドラキュラは室内飼いの猫としての新しい生活がとても気に入っていて、毎日ジェーンさんにたくさんスリスリしたり、寄り添ったりしているのです。
こうして路上で助けを求めていたドラキュラは、優しい人達のおかげで安全な家の中で暮らすことができました。ドラキュラはこれからも室内生活を楽しみながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:wolfie_smiles/lovemeow
This post was published on 2023/01/13