冷たい雨が降り続いていた日のこと、ある夫婦が家の外から聞こえてくる子猫の叫び声に気づきました。気になった夫婦がすぐに家の周りを調べてみると、幼い3匹の子猫の姿を発見したのです。
子猫達はお互いを温め合うように、しっかりと身体を寄せ合っていました。夫婦は近くに母猫がいるかもしれないと思い辺りを探し回りましたが、結局母猫を見つけることはできませんでした。子猫達をそのままにしておくことができなかった夫婦は、子猫達を保護して家の中へと連れて行きました。
保護した子猫達のうちの1匹は寒さに凍りつき、全く動きませんでした。ひどく衰弱していた子猫は、ほとんど息をしていませんでした。
夫婦はすぐに子猫を抱きしめました。そして、子猫の命を戻そうと、背中を温かい手で擦り続けました。
そして、20分後。
凍りついた子猫はついに鳴き声を上げました! その声を聞いた夫婦は、嬉しさのあまり喜びの声を上げたそうです。
子猫達は身体が乾いた後も震えていたため、夫婦は毛布の下に暖房パッドを敷いて、さらに温め続けました。すると徐々に震えがおさまってきて、幸せそうな表情を見せてくれるようになりました。
そして子猫達は優しい夫婦のおかげで、無事に元気を取り戻すことができたのです。
3匹の中で一番冒険好きの子猫は、雨の中で大きな声を出していた子猫でした。この子猫は食欲も旺盛で、いつもお腹が空くと一番大きな声でご飯を要求してくるそうです。
子猫達はいつもお腹をいっぱいに満たすと、とっても満足そうな顔を見せてくれます。
夫婦は元気になった子猫達に『スクイシー(グレー)』、『ルー(サバトラ)』、『ラザラス(黒)』と名づけました。ラザラスが保護した時に凍りついていた子猫です。
そして2ヶ月後。
夫婦は成長した子猫達の里親さんを探し始めました。
最初にラザラスが夫婦のいとこの家へと旅立って行きました。次にルーの里親さんを探そうとしましたが、ルーはスクイシーと大の仲良しで、夫婦は2匹を引き離すことができませんでした。そこで夫婦はルーとスクイシーを家族の一員として迎えることに決めたのです。
こうして雨の中で保護された子猫達は、優しい夫婦のおかげで幸せな生活を手に入れることができました。暖かい家の中で暮らし始めた子猫達はもう二度と寒さに震える必要はありません。子猫達はこれからも大好きな家族に寄り添いながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:StonemonkeyKing/lovemeow
This post was published on 2022/12/05