猫の『ラッキー』は保護施設『ザ・マッド・キャッターズ』に来る前に路上を1年以上彷徨い歩き、その間に身体を少しずつ悪くしていきました。
ラッキーは小さな猫のコロニーで何とか命をつないでいました。「私達はゴミ箱の上で食べ物を探しているラッキーの写真を見て、すぐに彼女の保護に向かいました」と保護施設の創始者のタラさんが言いました。
スタッフ達は現場でラッキーの姿を見つけ、無事に保護することに成功しました。
ラッキーはコロニーの猫達とあまり上手くいっておらず、背中全体に引っ掻き傷や咬み傷などがたくさんのありました。ラッキーは非常に痩せ細っていて、飢えていて、誰も信用できなくなっていました。またラッキーはノミアレルギーによって、多くの毛を失っていました。
「ラッキーは痩せ細った身体で養育主さんの家に到着しました。彼女はそこで治療を受け、少しずつ回復していきました。」
養育主さんの家に常に食べ物があることに気づいたラッキーは、数ヶ月かけてゆっくりと養育主さんのことを信頼していきました。そしてラッキーは室内生活を楽しむようになり、撫でられることが好きになり、養育主さんに寄り添うようになったのです。
ラッキーがシッポを高く上げて家の中を歩けるようになると、本当の性格が現れ始めました。
「ラッキーは信じられないほどの愛情深い猫ですが、とってもクールな面も持っています。彼女はその時の気分によって接し方が大きく変わります。」
ラッキーは栄養価の高いご飯や快適な家、そして気まぐれな性格に応えてくれる養育主さんによって、フワフワで柔らかい、とっても健康的な猫へと生まれ変わりました。
ラッキーは家の中で唯一の大人の猫であることを好みますが、子猫達には大きな愛情を持っています。
ラッキーは初めて保護子猫に会った時から、これまでに出会った全ての子猫達のお姉さんの役割を引き受けてきました。ラッキーは子猫達を世話することに、人生の新しい目的を見つけたようでした。
家に子猫達がやって来ると、ラッキーはすぐにお姉さんスイッチをオンにして、子猫達に寄り添いながらたくさんの愛情を注ぎ始めます。「ラッキーは大人の猫に関わろうとはしませんが、子猫達のことが本当に好きで、いつもたっぷりと甘やかしています。」
母親のいない状態で保護された子猫達は、常にたくさんの愛情を望んでいました。そんな子猫達にラッキーはピッタリと寄り添って、子猫達が満足するまでいつまでも一緒に過ごしているのです。
子猫達と過ごしている時のラッキーは大きな幸せに包まれています。ラッキーは自ら子猫達の枕になることを申し出たり、嬉しそうに子猫達に様々な猫のスキルを教えたりしているそうです。
そして、そのお礼に子猫達は、ラッキーが人間のそばで自信を持てるようになるための手助けをしているのです。
ラッキーは厳しい生活を経験した後、安全な家の中で健康を取り戻し、大きな変化を遂げました。そして子猫達にたくさんの愛情を注ぎ始め、人間のことを信頼できるようになったのです。
ラッキーは室内生活を心から楽しんでいて、生涯の家に行くための準備を終わらせることができました。「今のラッキーは自分にピッタリの家が見つかる日が待ちきれないようです」とタラさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして痩せ細った状態で路上を彷徨い歩いていたラッキーは、優しい養育主さんや子猫達のおかげで生まれ変わることができました。ラッキーはこれからも安全で快適な家の中で、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:catmumperth/lovemeow
This post was published on 2022/12/03