ある日、養育ボランティアのエレン・リヒターさんが、歩道に置き去りにされていた猫達についての連絡を受けました。
その日、近所の人達が歩道で2つのキャリーを発見しました。その内の1つには母猫と6匹の子猫達が入っていて、もう1つには兄弟と思われる2匹の成猫が入っていました。
どうやら猫達は飼い主さんが引っ越す時に歩道に置き去りにされてしまったようです。「猫達を見つけた近所の人達は、猫達を自宅に連れて帰り、SNSで助けを求めました」とエレンさんが言いました。
「私の友人が猫達のことを知ると、母猫と6匹の子猫達を迎えに行きました。そして2匹の成猫のことを地元の保護施設に伝えました。」
連絡を受けた保護施設のスタッフは2匹の成猫を引き取ると、動物病院で検査をしてもらい、去勢手術を行なって、里親さんを探し始めたそうです。
一方の母猫と6匹の子猫達はエレンさんの家にやって来ました。母猫は子育てに最適な場所に来られたことが嬉しかったようで、美味しそうにたくさんのご飯を食べ始めました。
『ヴァレンティーナ』と名づけられた母猫はとても疲れていたため、最初の夜は子猫達と一緒にベッドの中で過ごしていました。ヴァレンティーナはそこで次第にリラックスしていき、ずっと望んでいた休息をとることができたのです。
「私はヴァレンティーナのそばに座って、そっと彼女に話しかけ、もう何も心配する必要がないことを伝えました。彼女は私の話を理解しているかのように、リラックスしながら深い眠りに落ちていきました。」
ヴァレンティーナはたくさんの暖かい毛布と、好きなだけ食べることのできるご飯にとても満足していました。そのためヴァレンティーナはすぐに自分の殻から出てきて、幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めたのです。
ヴァレンティーナはとても愛情深いお母さんで、子猫達の全ての要求に応えようとしていました。
またヴァレンティーナはエレンさんに撫でられることに幸せを感じるようになり、子育ての合間にエレンさんの膝の上で甘えるようになりました。
一方の子猫達は目を開き始めていて、日に日に好奇心が増してきています。子猫達はより活発に動くようになり、いつもモゾモゾしながら、自分の足の使い方を勉強しているそうです。
ヴァレンティーナはそんな子猫達のことを常に見守って、子猫達がどこかに迷い込まないようにしているそうです。
今のヴァレンティーナは頭の上に風雨をしのげる屋根があり、子育てを手伝ってくれるエレンさんがいることに喜びを感じています。ヴァレンティーナはミルクや昼寝の時間に子猫達に寄り添いながら、柔らかい毛布を幸せそうにこね続けているそうです。
「とってもフレンドリーなヴァレンティーナは、私が床の上で横になると、ピッタリと寄り添いながら甘えてきます。彼女は人間のことが大好きで、いつもたくさんの愛情を求めてきます。」
「私はいつも彼女がどれほど美しいかを彼女自身に伝えています。私は彼女のことが大好きで、彼女を一生大切にしてくれる家族を見つけることを心に誓っています」とエレンさんが話してくれました。
こうして路上で保護されたヴァレンティーナと子猫達は、優しい人達の力を借りて、新しい人生を歩み始めることができました。これからもヴァレンティーナはエレンさんの愛情を吸収しながら子育てに全ての力を注ぎ、安全な家の中でいつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:fosterkittentails/lovemeow
This post was published on 2022/11/11