先月、野生動物保護施設『ミルストーン・ワイルドライフ・センター』に、母親に置き去りにされたボブキャットの子猫についての連絡が入りました。
幸いなことに生後6週だった子猫は健康な状態だと分かりましたが、母親と離ればなれになってしまったことで孤独を感じていて、大きな声で鳴き続けていました。
しかし、そんな子猫に新しい母親との出会いが待っていました。
子猫は救助されるとすぐに地元の保護施設『スパイシー・キャッツ』へと運び込まれました。その施設には『ハニーバン』という名前の猫がいて、これまでに多くの迷子の子猫達の世話をしてきました。
ハニーバンは今まで野生のボブキャットの子猫を育てた経験はありませんでしたが、ハニーバンの愛情深い本能には限界がありませんでした。
「ハニーバンはとても愛情深くて忍耐強く、それはボブキャットの子猫に対しても同じでした」と保護施設の代表のキャロラインさんが言いました。
保護施設でハニーバンに出会った子猫は、悲しみに暮れていた気持ちがすぐに癒されました。一方のハニーバンは驚くほどの忍耐強さでヤンチャな子猫を優しく世話し始めました。
「ふたりが一緒にいる姿を見ると心がとても温まります。私達は最初、ハニーバンが子猫のことを受け入れるか分からなかったため、とても心配していました。でもふたりは非常に上手くやって、私達はその姿にいつも興奮しています」とキャロラインさんが話してくれました。
室内生活をしているハニーバンには野生で生きるために必要なスキルを教えることができないため、子猫との生活は一時的なものになります。そのため今後、適切な時期が来たら子猫はミルストーン・ワイルドライフ・センターへと引っ越していきます。子猫はそこで他のボブキャットと一緒に暮らしながら潜在能力を最大限に発揮するための経験を積んで、いつしか野生に戻っていくことになるそうです。
それまでの間、子猫はハニーバンのたくさんの愛情を吸収しながら、すくすくと成長していくことでしょう。そして野生に戻ってからもハニーバンからもらった愛情を心の中に残しながら、野生での暮らしの中でボブキャットとしての幸せを手に入れることでしょう。
出典:spicylilcats/thedodo
This post was published on 2022/10/14