母親と離ればなれになってしまった迷子の子猫。二度と独りぼっちになりたくなくて、人間を抱きしめながら成長を続ける

ある日、野外で生まれた子猫の『ウノ』が、母猫と離ればなれになっていたところを保護されました。ウノはとても幼かったため、養育主さんの助けを必要としました。そんなウノの窮状を知った保護施設『ビー・ゼアー・ボイス・アニマル・レスキュー』の創設者のマリーナさんは、すぐに行動を起こしました。

「その日の夜、私はウノを迎えに行きました。彼女は歯や身体の特徴から約5週齢と推測されました。その年齢の子猫の体重は通常550gほどですが、彼女は350gほどしかありませんでした」とマリーナさんが言いました。

ウノはとても痩せ細っていて、全身が汚れていて、とてもお腹を空かせていました。

「私達は途中でウノの養育のために必要なものを準備して、私達の施設へと向かいました。ウノは施設に着くまでずっと、私の友達の手の上でミルクを飲んでいました。」

その後もマリーナさん達は4時間ごとにウノにミルクを飲ませ続けました。マリーナさん達はウノの世話をしながら、ウノがどれだけ友達を強く望んでいるかを知りました。

ウノは少しでも独りになると大きな声で叫び始めました。そして誰かが近づいて来ると、すぐに足にしがみついて、時には肩の上まで登ることもありました。

またウノはとても小さな身体にもかかわらず、非常に大きなゴロゴロ音を持っていました。

片時も独りになりたくなかったウノは、用意された猫用のベッドで寝ようとせず、いつも人間の肩や膝や腕の中で眠りにつきました。

その後、ウノはマリーナさんの家に引っ越して、さらに成長していきました。ウノはマリーナさんの耳や顔を吸って、食事のたびにマリーナさんにしがみつきました。その行動によってウノは自分が愛されていると感じることができ、安心しながら眠りにつくことができました。

ウノはどこに行っても人間の後を追いかけ、赤ちゃんのように抱っこして欲しいと要求してきました。そして無事に抱っこされるとすぐに眠気に襲われて、幸せそうに眠りに落ちていきました。

それから数週間でウノはお皿からご飯を食べることを学びました。そしてウノの胃の問題が解決すると、毎回たくさんの栄養を吸収し始め、飛躍的に成長していきました。

ウノは身体のサイズが他の子猫達に追いついただけでなく、全身のエネルギーが急上昇しました。ウノは自分の2倍の大きさのオモチャと戦う方法を見つけ、まるで足に強力なバネがついているかのように部屋中を飛び跳ねるようになりました。

ウノは自信に満ち溢れ、すっかり冒険好きになり、様々なことに自ら挑戦するようになりました。

また友達を必要としていたウノは、他の保護子猫達と一緒に過ごし始めました。ウノは年齢の近い子猫達と遊ぶことで徐々に力加減を覚えていき、確実に社会化していきました。そしてウノがサバトラ子猫の『テス』と出会った時、ふたりは一瞬で結ばれて、いつも一緒に行動するようになったのです。

その後、十分に成長したウノは、テスと一緒に生涯の家を見つけました。そしてふたりが新しい家に引っ越してから数週間後、黒白子猫の『ベッシー』が家にやって来て、すぐに仲良くなりました。

「ウノはみんなのリーダー的な存在で、ご飯の時はいつも一番最初に食べ始めます。また冒険に行く時も毎回先頭を歩いて、テスとベッシーをリードしています」とウノの生涯のお母さんが言いました。

出典:fostercatsfordays

「ウノは最初の日から『生きたい』という強い意志を持っていました。私は彼女と出会うことができ、彼女を救う機会をもらえたことに心から感謝しています」とマリーナさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして独りぼっちで保護されたウノは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。これからもウノはたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fostercatsfordayslovemeow

This post was published on 2022/09/03