ある日、オーストラリアのブリスベンの保護施設『ベスト・フレンズ・フィーラインズ』に、養育主さんの助けを必要としている妊娠中の保護猫についての連絡が入りました。保護施設のスタッフ達はその猫を預かって、生まれてくる子猫達を育て、子猫達の生涯の家を探すことを約束しました。
「子猫達が離乳したら猫の避妊手術を行い、連絡してきた人のところに返すことになりました。また子猫達に素敵な家を見つけることを約束しました」と保護施設のニッキさんが言いました。
「私達の施設の養育ボランティアが、『リコ』という名前の妊娠中の猫を引き取りに向かいました。リコは最初、何が起こっているか分からない様子で、しばらくの間戸惑っていました。でもそれから2日後には随分と安心したようで、撫でてもらうために養育主さんに向かって大きなお腹を見せるようになりました。」
リコは新しい家の環境と食事にとても満足していました。リコのお腹は非常に大きくなっていましたが、新しい環境に落ち着くと、お気に入りのキャットツリーに飛び乗るようになりました。
「その後、養育主さんの家で出産の日を迎えたリコは、3時間の間に6匹の元気な子猫を出産しました。」
リコはすぐに子育てを始め、お腹を空かせた子猫達にミルクを飲ませ、全身を綺麗に保つために毛づくろいをするようになりました。またリコは養育主さんにすっかり心を許し、養育主さんが部屋に入ってくるたびに愛情を求めるようになりました。
「リコは人間に抱っこされるのが大好きで、養育主さんのところに撫でられにやって来ます。でも彼女は常に子猫達のことを気にしていて、すぐに子猫達のところに戻っていきます。」
リコは最初の1週間、ほとんど子猫達のそばを離れようとはしませんでした。リコはベッドでご飯を食べて、子育てのためのエネルギーを充電しました。
「生後7日目を迎えた子猫達は順調に成長していて、みんなとっても丸くて可愛いお腹をしています。また子猫達の目は世界を見るために、少しずつ開き始めています。」
そして生後2週間が経つ頃には、子猫達は随分と動き回れるようになっていました。「子猫達は一生懸命に這いながら、身の回りを移動するようになりました。また子猫達は頭を持ち上げて、あどけない瞳で見つめてくるようになりました。」
また子猫達のうちの何匹かは、お腹を地面から浮かせて最初の一歩を踏み出そうとしましたが、すぐに転んでしまったそうです。
その後、子猫達の足腰が強くなると、ベッドの外に出ようとし始めました。それから数日で子猫達はベッドを出られるようになり、部屋の中を歩き回るようになって、気になるものを見つけるとすぐに遊び始めるようになりました。
「この年齢の子猫達が遊ぶ姿はとっても愛らしく、コロンと転がったり、空中で手足をパタパタさせたり、近くにいる兄弟の耳や鼻や口などをハムハムしたりしています。」
また子猫達は自然と猫団子を作り、そのままみんなで寄り添いながら眠りにつくことがよくあるそうです。
その後、子猫達が生後5週を迎える頃には、遊び好きでイタズラ好きの子猫に成長しました。「子猫達にはますます個性が現れて、いつもクレイジーに遊び回っています。子猫達は部屋中を全力疾走し、エネルギー全開でキャットツリーに駆け上がっています。また子猫達は離乳食も食べ始めました。」
子猫達が自立していくにつれて、リコは徐々に子育て以外の時間を増やしていき、養育主さんと一緒にいる時間も長くなっていきました。
「子猫達は部屋中を歩き回るようになり、好奇心の赴くままに遊び回っています。行動範囲が広がった子猫達は、生まれた時から使っていたベッドではなく、部屋の様々な場所で眠るようになりました。」
一方のリコは子猫達を見渡すことのできる場所で過ごしながら、子猫達に危険がないかを見守っているそうです。
「リコは子猫達が昼寝をしている間、出来る限り人間の気を引こうとしてきます。そして無事にかまってもらえると、とっても幸せそうな姿を見せてくれます」とニッキさんが話してくれました。
こうして妊娠中に保護されたリコは、安全な家の中で全ての力を子育てに注ぐことができました。リコはこれからも子猫達に愛情を注ぎながら、幸せいっぱいの家猫生活を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:BestFriendsFelines/lovemeow
This post was published on 2022/08/30