ある日、旅行でギリシャのクレタ島を訪れていたオリビアさんと夫が、キッサモスの町の近くで特別な出会いを果たしました。夫婦がオリーブの木が立ち並ぶ道を歩いていると、茶トラの子猫を発見したのです。

「私の夫が『ほら、あそこに小さな子猫がいるよ』と言いました。子猫はまだ幼く生後約4週ほどで、ひとりで道路脇に座っていました」とオリビアさんが言いました。

子猫はとても痩せ細っていて、全身にノミがついていました。子猫は夫婦に気づくと鳴きながら近づいてきて、そのまま夫婦の足元を回り始めました。

子猫には家がなく、治療が必要でした。夫婦は子猫が厳しい環境の中で身を守っていかなければならないことが耐えられなくて、子猫を保護することに決めました。「私達は独りぼっちの子猫をその場に残していくことができませんでした。」

夫婦は子猫と出会った町から名前をとって、子猫に『キッサモス』と名づけました。「私達はキッサモスを動物病院に連れていきました。彼はとても勇敢で社交的で、ずっと私達と一緒の時間を過ごし、膝の上で眠り始めました。」

キッサモスは野外での生活から助け出してもらい、温かい腕の中で過ごせることに興奮していました。キッサモスはお風呂で全身を綺麗にしてもらうと、美味しいご飯でお腹をいっぱいに満たしました。

夫婦は地元で保護活動を行なっているティナさんに連絡をして、自分達がクレタ島から帰る時までキッサモスの世話をお願いしました。

「私達がキッサモスを迎えに行って自宅に向かい始めると、キッサモスは私達のことを恋しく思っていたのか、車で移動している間中ずっと私の身体の上で横になっていました。彼は私達から離れたくないようでした。」

その後、キッサモスは無事に夫婦の家に到着しました。するとキッサモスはさっそく家の中を探索し始め、まるでずっとこの家で暮らしていたかのようにくつろぎ始めたのです。「キッサモスは生涯の家に着いたことを知っているようで、最初の夜からいっぱい遊んで、いっぱい食べて、幸せそうに眠りにつきました。」

「現在、私は毎晩キッサモスと一緒に寝ています。彼はいつもゴロゴロと喉を鳴らし、毛布を満足そうにこねて、キスをしてきます。彼は確実に体重を増やしていて、日に日に大きくなってきています。」

キッサモスはいつも夫婦の元にたくさんの喜びを運んできて、終わりのない喉の音で家中を満たしています。「私達は毎日キッサモスからたくさんの愛をもらっています。私達は猫との暮らしに大きな喜びを感じたため、クレタ島のティナさんから別の猫も引き取ることに決めました。」

オリビアさんがティナさんにメッセージを送ると、ティナさんから白猫の『バリ』の写真が送られてきました。その姿を見たオリビアさんは一瞬で恋に落ちました。

その後、バリに『エラ』という名前の姉妹がいることを知ると、オリビアさんはふたりのことを引き離すことができなくなりました。「それは本当に一目惚れでした。結局私達は両方の猫を家族として迎え入れることに決めました。」

そして先週、バリとエラがオリビアさんの家にやって来て、2日ほどでキッサモスと仲良くなりました。

バリはエネルギッシュなキッサモスと遊ぶのが好きになり、エラはいつもバリの後に続いています。

姉妹はキッサモスと一緒にいることを楽しんでいて、キッサモスも姉妹のおかげで常に誰かと一緒にいられるようになったのです。

「キッサモスはとても賢くて、甘い子猫です。私達は彼に出会えたことに心から感謝しています」とオリビアさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして旅行先で出会ったキッサモスを保護した夫婦は、さらにバリとエラを家族に迎えました。夫婦は現在、猫達との暮らしに最高の幸せを感じていて、猫達も温かい暮らしに心から満足しているのです(*´ｪ｀*)
出典：kissamostherescue／lovemeow