ある日、保護施設『セイラム・フレンズ・オブ・フィーラインズ』でスタッフをしているケイラさんがいつも通り施設に向かうと、そこで予想外の子猫との出会いが待っていました。
『ビーズリー』と名づけられた茶シロの子猫がケイラさんと初めて会ったのは、去勢手術のために保護施設に運ばれてきた時のことでした。ビーズリーは身体を動かそうとするとグラグラと揺れる子猫で、性格はとても社交的で、出会った人全てに話しかけてきました。
ビーズリーは路上で保護された猫から生まれた6匹の子猫のうちのひとりでした。ビーズリーは小脳形成不全と呼ばれる神経障害を抱えていて、それが原因でグラグラと身体が揺れていました。
この症状は身体の動きやバランスに影響を与えますが、進行性ではなく、痛みを感じることもありません。ビーズリーは散歩をしたり遊んだりするといつも身体が揺れますが、ケイラさんが今までに出会った中で一番幸せそうな表情を持つ子猫でした。
「ビーズリーが去勢手術から回復している間、彼はいつも私達の周りを歩き回っていました。彼は食事の時に少しだけ補助が必要だったため、私はそれを理由に彼と一緒に長い時間を過ごしました。そして彼はいつの間にか私の心を盗みました」とケイラさんが言いました。
ビーズリーがケイラさんの腕の中で丸くなると、まるでこれまでの人生を伝えようとしているかのように、ケイラさんにたくさんの話をしました。「そんな日々を過ごしているうちに、ビーズリーは私と一緒の時間を楽しむようになりました。そして彼は私以外の抱っこを断るようになり、いつも私の腕に飛び込んでくるようになりました。」
その後、休日を迎えたケイラさんでしたが、ビーズリーのことがどうしても頭から離れませんでした。そのため休日明けに施設に戻った時に、まだビーズリーに里親さんが決まっていないことが分かると、ケイラさんはビーズリーを家族の一員として迎え入れたのです。
「私はビーズリーを引き取ると、その日の夜に彼と一緒に帰宅しました。彼はいつも幸せそうで、甘くて、可愛い男の子です。」
ビーズリーはすぐに新しい環境に落ち着いて、家の中の探索を始め、楽しそうに遊び始めました。そして遊び疲れるとケイラさんに寄り添って、幸せそうにギュッと抱きしめました。「ビーズリーは最初の夜、一晩中私のベッドで眠っていました。」
ビーズリーは障がいを抱えていますが、それがビーズリーの行動を遅くすることはありません。ビーズリーは転倒してもすぐに立ち上がって、決して途中で諦めたりすることはありませんでした。
「ビーズリーは私が今まで出会った中で最も賢い子猫です。彼は何にでも素早く適応する能力があります。また彼は非常にたくさんのエネルギーを持っていて、いつも一生懸命に動き回っています。」
ケイラさんは家にある危険そうな家具の底や側面にカバーをして、床に毛布などの柔らかいものを敷き、ビーズリーが倒れた時に怪我をしないようにしました。
「私達は現在、ビーズリーの筋肉作りを手助けするために、様々なオモチャで一緒に遊んでいます。そうすることで彼はもう少し自由に自分をコントロールすることができるようになり、立ったり歩いたりすることが今よりもスムーズになります。」
ビーズリーは愛らしい個性を持っていて、いつも幸せそうな笑顔を浮かべています。ビーズリーは自由に動き回ることのできる家の中が大好きで、朝起きるとすぐに心ゆくまで歩けることに非常に興奮しているのです。
そしてビーズリーが遊び疲れて眠たくなると、いつもケイラさんのそばで幸せそうに眠りに落ちていくのです。
「ビーズリーはいつも幸せそうに喉を鳴らしていて、ハグやキスで私達のことをどれだけ愛しているかを伝えてきます」とケイラさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして保護施設で運命の出会いを果たしたビーズリーは、何度もケイラさんの腕の中に飛び込んで、生涯の家族になりました。それ以来ビーズリーはいつもケイラさんと愛情を注ぎ合いながら、その愛らしい笑顔でケイラさんの元にたくさんの幸せを運び続けているのです(*´ω`*)
出典:mr_beesley/lovemeow
This post was published on 2022/07/19