約1年前のこと、カナダのケベック州の納屋で迷子の子猫達が見つかりました。納屋の所有者のジョアニーさんは子猫達が安全な家の中で暮らせるように、子猫達の養育ができる人を探し始めました。しかし、誰も子猫達を助けることができなかったため、車で約7時間ほど離れたところにある保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をしました。
その後、ジョアニーさんは捕獲器で3匹の子猫と2匹の成猫を保護することに成功しました。ジョアニーさんは子猫達を保護施設に連れて行くと、2匹の成猫の避妊去勢手術を行い、家族として迎え入れました。
その後、ジョアニーさんが最後の子猫を探している最中に、探していた子猫とは別の子猫が捕獲器の中へと入ってきました。
『ジャンヌ』と名づけられた子猫は生後約6ヶ月でした。ジャンヌは非常に人間のことを怖がっていて、ずっとダンボール箱の中に身を隠していました。「ジャンヌはこれまで人間との接触がほとんどなかったようで、人間のことをとても怖がっていました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
ジャンヌは人間を警戒し、常に人間と距離をとっていました。そのためジョアニーさんはジャンヌの信頼を得るために、ヘラを使って何度もジャンヌを撫でてあげました。
その後、ジャンヌは保護施設のスタッフによって保護施設へと運ばれました。ジャンヌはすぐに獣医さんの診察を受けて、避妊手術を行い、養育主さんの家へと向かいました。
「ジャンヌは社会化のために養育主さんの家で過ごし始めました。彼女が自分の殻から抜け出すまでにはとても長い時間がかかりましたが、彼女は少しずつ自分の殻を破っていき、徐々に人間のことを信頼していきました。」
ゆっくりと、でも確実に、ジャンヌは人間が近づいてくるのを許すようになり、人間のそばでも緊張しないで過ごせるようになっていきました。
さらにジャンヌは自分の周囲に興味を持つようになり、撫でてもらうためにおねだりをするようになりました。
「ジャンヌは人間の近くにいるのが大好きになり、撫でられることに幸せを感じるようになりました。彼女は撫でられるとすぐに喉を鳴らし始め、人間に寄り添いながら眠るようになりました。」
保護された時は非常に怖がっていたジャンヌでしたが、人間の温かい愛情に心を開き、いつも人間と一緒にいたいと思うようになったのです。
「ジャンヌは毎朝、養育主さんのベッドの上に乗って愛らしい声で鳴き始めます。また養育主さんが彼女を撫でるのを止めると、再び撫でてもらうまで大きな声で鳴き続けます。」
「今のジャンヌはいつも自信に満ち溢れていて、在宅勤務中の養育主さんにかまってもらうために、一日に何度も愛らしい姿でおねだりをしてきます」とセリーヌさんが話してくれました。
こうして路上を彷徨い歩いていたジャンヌは、家猫として充実した毎日を送れるようになりました。ジャンヌは現在、家の中での生活を心から楽しんでいて、全ての望みを叶えてくれる優しい里親さんとの出会いを待っているのです。
ジャンヌは保護されてから1年以上が経ち、当時とは全く別の猫へと変わりました。ジャンヌはいつも家の中でリラックスしながらのんびりと過ごしていて、柔らかい毛布を幸せそうにフミフミしながら、部屋中を愛らしいゴロゴロ音で満たし続けているのです(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2022/03/11