今月の初め、保護団体『ジンズ・ボトル・ベビーズ』に出産中に玄関先で見つかった母猫についての連絡が入りました。
母猫を保護した住人家族は出産の手伝いをしましたが、母猫は出産時のストレスで子猫達の世話ができなくなってしまいました。「家族は猫の親子の命をつなぐために、私達のところに連絡をしてきました」と保護団体の創設者のシェルビーさんが言いました。
家族からの連絡を受けたシェルビーさんの夫のブランドンさんは、親子を運んでもらうための車を手配して、親子のために養育スペースを設けました。
親子が家に到着した時、子猫達の身体がとても冷たくなっていたため、ブランドンさんはすぐに保育器で子猫達を温め始めました。そして子猫達の体温が正常な状態に戻ると、子猫達にミルクを飲ませて、母猫のところに戻しました。
静かな部屋と快適なベッドのおかげで、母猫は少しずつリラックスしていきました。「夫は離れた場所から親子の様子を確認できるようにカメラを設置しました。しばらくすると母猫は落ち着きを取り戻し、子猫達にミルクを飲ませることができるようになりました。」
家に着いてから1日も経たないうちに母猫は自分の殻から出てきて、子猫達の世話をしてくれるシェルビーさん達のことを信頼し始めました。子猫達はみんな低体重で生まれ、人間のサポートを必要としていました。「子猫達の半分は60g未満で、非常に危険な状態でした。」
シェルビーさんと母猫は一緒になって子猫達に栄養を与え、常に子猫達を清潔に保ち、身体を温めて、たくさんの愛情を注ぎ続けました。シェルビーさんは母猫に『マーベル』と名づけ、子猫達にそれぞれ『ナターシャ』『シュリ』『ワンダ』『ペッパー』『ジュビリー』と名づけました。
マーベルはとても愛情深いお母さんで、大きなゴロゴロ音を持っていました。「マーベルは子猫達にミルクを飲ませながら仰向けになって、両手で空中をこねています。彼女は私や夫が近づくと、頭を擦りつけてくるようになりました。」
マーベルの心の中は保護された時から180度変わり、すっかり人間のことを受け入れました。そのためシェルビーさん達が身体を撫でてあげると、毎回とっても幸せそうな姿を見せてくれるようになったのです。
「マーベルは素晴らしいお母さんです。彼女が起き上がるのはトイレの時だけです。彼女はご飯の時もベッドの中にいて、近くに置かれたお皿からたくさんのご飯を食べています。」
「マーベルは私のことを信頼してくれましたが、まだ子猫達の体重を量る時は緊張しています。彼女は私が子猫を抱え上げると、注意深く見守り始めます。」
子猫達のうちの2匹はとても身体が小さいため、シェルビーさんは毎日マーベルと2匹だけが過ごす時間を作って、十分に栄養を取れるようにしているそうです。
そんなシェルビーさんやマーベルのおかげで、子猫達は確実に成長を続けていて、日に日に力強くなっているそうです。
「マーベルはとても甘い猫です。きっと彼女が子育てを終えて生涯の家に行ったら、一日中家族に甘え続けることでしょう。そして家族の元にたくさんの幸せと笑顔を運び続けることでしょう」とシェルビーさんが話してくれました。
こうして出産の途中で保護されたマーベルは、大切な子猫達と一緒に安全な生活を送れるようになりました。マーベルはたくさんの愛情で子猫達を立派に育て上げ、生涯の家に行ってからも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:jinsbottlebabies/lovemeow
This post was published on 2022/03/08