今から2ヶ月前、カナダのモントリオールの農場に住む家族が、庭のポーチでダンボール箱を見つけました。不思議に思った家族が箱の中を覗いてみると、そこには幼い子猫達の姿がありました。
家族はすぐに子猫達を保護すると、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に助けを求めました。
「家族は夜の道を長時間運転して、子猫達を私達の施設に連れてきました。そのおかげで子猫達は命をつなぐことができました」と保護施設のスタッフが言いました。
「運ばれてきた茶トラと灰白の子猫は年齢が違っていて、別々のお母さんから生まれたことが一目で分かりました。茶トラの子猫は約4週齢で、灰白の子猫はまだヘソの緒がついたままの状態でした。」
スタッフ達は茶トラの子猫に『ロン』、灰白の子猫に『ジニー』と名づけました。ロンはジニーのお兄さんのような存在で、昼寝の時はいつもジニーのことを抱きしめていました。一方のジニーもロンと一緒にいると安心するようで、ロンに寄り添いながら幸せそうな姿を見せてくれました。
「子猫達を受け入れた養育主さんは、2時間ごとに哺乳瓶でミルクを飲ませ続けました。そのおかげで子猫達は元気を取り戻し、徐々に体重を増やしていきました。」
「ロンは自分自身がまだ小さいにもかかわらず、いつもジニーのことを世話しています。子猫達の年齢は3週齢ほど離れていますが、ロンはジニーに寄り添いながらたくさんの愛情を注ぎ続けています。」
ちょうどその頃、友達が必要な『スコッティ』という名前の子猫が保護されました。スコッティは母猫に置いてきぼりにされてしまったようで、壁の中にいるところを発見されました。
スコッティは獣医をしている養育主さんの治療を受けて、多くの健康問題を克服し、新たな人生を歩み始めました。
そしてスコッティが他の子猫と会う準備を整えると、さっそく年齢が同じくらいのロンに会わせてみました。するとスコッティとロンはすぐに格闘を始めて、元気いっぱいに遊び始めました。ふたりはお互いが何を必要としているかを知っているようで、すぐに強い絆で結ばれました。
「その日以来、ふたりは常に近くで過ごすようになりました。そのためスコッティを探していると、いつも同じ場所でロンの姿を見つけます。」
ロンはハグをするのが大好きで、一日に何度も養育主さんを抱きしめています。またスコッティと一緒に遊んだり、一緒に昼寝をしながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているのです。
こうして保護先で元気を取り戻した子猫達は、安全な家の中で新しい人生をスタートさせることができました。子猫達はもうご飯の心配や避難場所の心配をする必要はありません。子猫達はいつもたくさんの愛情に包まれていて、目の前には素晴らしい未来が待っているのです。
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2021/07/30