ある日、緊急の治療を必要としている2匹の子猫が、保護施設『マーフィーズ・セイフ・ヘイブン』に運ばれてきました。「子猫達は未熟児でほとんど毛が無い状態で生まれました」と保護施設のオードリーさんが言いました。
子猫達はふたりとも猫汎白血球減少症と戦っていました。オードリーさんと彼女のチームは、子猫達が命をつなぐ確率が低い中、24時間体制で栄養補給と治療を続けました。
そんなオードリーさん達の懸命な努力にもかかわらず、2匹のうちの1匹が命を落としました。残された三毛猫の子猫はそれから1週間以上も戦い続け、ついに峠を越えることができました。三毛猫は少しずつ元気を取り戻していき、何かを必要としている時はオードリーさん達に要求してくるようになりました。
『アメリア』と名づけられた小さな三毛猫は、その後も前進を続けました。アメリアは徐々に食欲が出てきて、食事のたびに大きなお腹を見せてくれるようになりました。また全身にエネルギーが満ちると、オモチャで遊んだり、格闘したり、お腹を撫でてもらうために背中で転がり始めました。
アメリアは24時間体制でミルクを飲ませてもらっている間、全身を温かく保つために保育器の中で過ごしました。アメリアはいつも栄養いっぱいのミルクを飲んで、オードリーさんにたくさんの愛情を求めました。
アメリアは成長が他の子猫よりも随分と遅れていますが、身体の小ささを大きな個性で補っています。「アメリアはとっても素直な性格で、エネルギーに満ち溢れています。」
その後、アメリアが保育器を卒業すると、部屋の中を探索して、窓辺でバードウォッチングを楽しむようになりました。
「獣医さんは汎白血球減少症やこれまでの全ての病気のことを踏まえて、アメリアが生きていることが本当に奇跡的なことだと言いました。彼女は非常に多くの病気を克服し、ギリギリの戦いを続けてきました。彼女はどれだけ生存率が低くても、絶対に諦めませんでした。」
アメリアはいつも心配そうな目をしていますが、そのことがアメリアの可愛らしさを何倍にもしています。アメリアはオードリーさんのおかげですっかり人間好きになり、いつも幸せそうに周りの人達に甘えているそうです。
アメリアは生後12週でついに1ポンド(約453g)を突破しました。アメリアはさらに好奇心が旺盛になり、全てのオモチャをチェックして、人間の膝の上が空いているとすぐに登ってくるようになりました。
アメリアはまだとても小さいですが、怖いもの知らずの大胆な性格で、それがこれまでの多くの障がいを克服するための助けになりました。
アメリアは毎回心ゆくまでご飯を食べて、確実に成長を続け、毎日を全力で生きていくことを決意しています。そんなアメリアにユニコーンのヌイグルミをプレゼントすると、すぐに好奇心に火がついて、自信満々に背中にまたがりました。アメリアは様々なものに興味津々で、何も恐れていないのです。
こうしてひどい状態で保護されたアメリアは、優しい人達のおかげでフワフワの毛をした愛らしい子猫へと成長しました。アメリアはこれからも確実に成長を続け、安全な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:adventuresfoster/lovemeow
This post was published on 2021/07/12