ある日、3週齢の茶トラの子猫が、地元の保護施設に運ばれてきました。子猫は一人っ子で、母親は育児をすることができませんでした。
養育ボランティアのダニカ・フロトさんは子猫を自宅へと連れて帰り、子猫に『レンジャー』と名づけて24時間体制でミルクを与え始めました。子猫はすぐにダニカさんのことが好きになり、いつもダニカさんのことをギュッと抱きしめるようになりました。
「レンジャーはひとりでいるのが寂しいようでした。彼は私のパーカーの中に入ったり、夫に抱っこされたりしながら、いつも私達と一緒に移動しました。そのため彼が床の上を歩くことはほとんどありませんでした」とダニカさんが言いました。
「レンジャーは私の声が分かっているようで、私が話しかけるとすぐに目を覚ましました。」
レンジャーは人間にしがみつくのが大好きで、毎回夫婦に寄り添いながら昼寝がしたいと強く主張してきました。さらにレンジャーは夫婦の全ての愛情を吸収するために、いつも夫婦の気を引いて、赤ちゃんのように抱っこされることを強く望みました。
レンジャーは人間のお父さんがパソコン作業していると、どこからともなく現れて、自ら『猫の手』を提供し始めます。レンジャーはいつもパソコンに寄り添いながら、小さな足でキーボードを叩きました。
ちょうどその頃、ダニカさんはレンジャーと同い年ぐらいの子猫をもう1匹世話していました。ダニカさんはふたりの準備が整うと、早速ふたりを会わせてみました。するとふたりは一瞬で仲良くなって、一緒に遊び始めたのです。
「他の子猫と一緒にいることがレンジャーの成長を大いに助けました。彼は2週間でトイレが使えるようになり、哺乳瓶を卒業しました。」
その後、レンジャーはさらに多くの子猫達と出会い、お互いにたくさんのことを学びました。また、みんなで一緒に部屋中を駆け回ったり、元気いっぱいに遊び回りました。
レンジャーはダニカさんの元で成長を続け、里子に出られるくらいに成長しました。するとレンジャーの元にはすぐに里親さんが現れて、生涯の家へと旅立っていったのです。
レンジャーは『ラスティー』に名前を変えて、新しい家での生活を始めました。この家には元々、猫の『ルナ』と犬の『タイタン』が住んでいましたが、ラスティーはふたりとすぐに仲良くなりました。
またラスティーは家の管理者としての役割も引き受けて、家族が何をしているのかを常にチェックするようになりました。
ラスティーは無限のエネルギーに溢れていて、いつも家中を駆け回ったり、奇妙な行動で家族を楽しませているそうです。
「ラスティーはあらゆる方向からルナに飛びかかります。またタイタンを怖がらせようと物陰から突然姿を現しますが、タイタンは全く気づいていません」とラスティーのお母さんになったチャンドレさんが言いました。
また食欲旺盛なラスティーは、いつも一心不乱にご飯を食べているそうです。
ラスティーはすっかり新しい家に安心していて、いつもたくさんのハグを要求してきます。「ラスティーは本当に甘えん坊で、いつもキスをするために鼻を近づけてきます。私達はそんな彼の全てが大好きです」とチャンドレさんが幸せそうに話してくれました。
出典:Danica Floto/lovemeow
This post was published on 2021/06/23