今から2ヶ月前の寒い日のこと、家の外で生まれたばかりの子猫が見つかりました。子猫の鳴き声を聞いた男性は、すぐに子猫を家の中へと連れ帰り、地元の保護施設に助けを求めました。
連絡を受けたスタッフ達は子猫の命をつなぐために、すぐに保育器を持っている養育ボランティアのキャロライン・グレースさんに連絡をしました。
その後、キャロラインさんの家に運ばれてきた子猫は、体調が悪く、非常に衰弱していました。「子猫は低体温で無反応でした。生まれたばかりの子猫はとても弱々しく、24時間体制のケアが必要です」とキャロラインさんが言いました。
キャロラインさんはそれから3日間、一日中子猫の世話を続け、子猫を死の淵から救い出しました。その後、『トビー』と名づけられた子猫は、キャロラインさんの献身的な看護のおかげで、徐々にエネルギーを回復させていきました。
そして数日が経つとトビーは喉を鳴らし始め、人間に抱っこされるといつも幸せそうに喉を鳴らすようになりました。「生後5日を迎えたトビーはノンストップで喉を鳴らしています!」
トビーは保育器からベビーサークルでの生活に変わると、冒険好きの小さな探検家になりました。トビーは人間の足を器用に登り、部屋の隅々までチェックするようになりました。
「トビーが何かを必要としている時は、私の目を真っ直ぐに見て、大きな声で話しかけてきます。」
キャロラインさんは幼い子猫にとって友達の存在がとても大切だと知っていたため、トビーに同い年くらいの子猫を紹介したいと考えていました。
そしてトビーが3週齢になった時、キャロラインさんは路上に置き去りにされていた子猫達についての連絡を受けました。子猫達はちょうどトビーと同じくらいの年齢でした。
「私はトビーに友達が必要だと感じていたため、すぐに子猫達を受け入れることに決めました。」
それから2週間の検疫期間の後、トビーはようやく子猫達と顔を合わせました。トビーは最初、他の子猫との接し方が分からなかったため、少し混乱していました。
「トビーはこれまでに他の子猫に会ったことがなかったため、どうやって遊ぶかを知りませんでした。でも1日も経たないうちに、彼は子猫達と仲良くなりました。彼はレスリングのやり方を学び、子猫達と一緒に遊ぶようになりました。」
中でもトビーは『ペニー』という名前のキジトラ子猫のことが気に入って、いつも一緒にいるようになりました。
「ペニーはすぐにトビーのことを受け入れ、ふたりは最初の友達になりました。そしてふたりは自然と切っても切れない仲になりました。」
それ以来、ふたりは様々なことを一緒に行うようになりました。ふたりのうちのどちらかが移動すると、必ずもう一方がその後を追いました。ふたりは常に一緒にご飯を食べて、寄り添って、眠りました。
ペニーはまだ少し恥ずかしがり屋で新しいことに緊張することがありますが、トビーが先にやっている姿を見ると、自信を持って同じことを行うことができるそうです。
「トビーは幼い頃から家の中で過ごしているため、子猫達の中で一番自信があり、新しい音や人、場所や物を一番最初に受け入れます。彼は好奇心が旺盛で、とっても遊びが好きな子猫です。一方のペニーはとっても甘えん坊で抱きしめられるのが大好きで、いつも喉をゴロゴロと鳴らしています。」
これまでずっと仲良しなふたりの姿を見てきたキャロラインさんは、ふたりを一緒に引き取ってくれる里親さんを見つけなければならないと強く感じていました。
「幸いなことにふたりを一緒に引き取ってくれる素敵な家族を見つけることができました。ふたりはこれからもずっと一緒に探索したり、ピッタリと寄り添いながら過ごしていくことでしょう。」
トビーは生まれてすぐに保護されて以来、長い道のりを歩んできました。現在、優しい人達のおかげで生涯の家で暮らし始めたトビーは、大好きなペニーと一緒に幸せな時間を過ごしているのです。
「トビーはたくさんの喜びを私の元に運んできてくれました。私は彼が成長していく姿を見ることができて、本当に幸せでした」とキャロラインさんが話してくれました。
出典:babykittensfoster/lovemeow
This post was published on 2021/04/24