ある日、1匹の猫が団地に姿を現し、そのまま敷地内を彷徨い始めました。それから数ヶ月後、猫は保護活動を行なっている人に救い出されて、地元の保護施設へと運び込まれました。
施設のスタッフ達によって『カナスタ』と名づけられた猫は妊娠していて、子猫達を育てるための安全な場所を必要としていました。その話を聞いた養育主のロビン・アンダーソンさんは、カナスタを預かることを申し出て、自宅へと連れて帰りました。
「カナスタはとてもフレンドリーな猫で、いつも私が部屋に入ってくるたびに喜んで、愛情求めて近づいてきます」とロビンさんが言いました。
カナスタはその愛らしい寄り目で、先住猫の『チャーリー』を含む家族全員を魅了しました。その後、カナスタが養育部屋の王女になるまでにはそれほど時間はかからず、カナスタのお茶目な側面がすぐに現れ始めました。
カナスタは室内生活を楽しむようになり、ロビンさんとのルーティンを確立しました。カナスタは毎食後、部屋を横切って爪研ぎで爪を研ぎ、ロビンさんの膝の上で長い時間を過ごすようになったのです。
カナスタは毎日の生活にとても満足していて、ロビンさんが全ての要求に応えてくれることに幸せを感じていました。カナスタはいつも心ゆくまでご飯を食べて、日に日にお腹を膨らませていきました。「カナスタはいつもお皿のご飯を綺麗に平らげて、もっとご飯があれば喜んで処理することを私に伝えてきました。」
また先住猫のチャーリーはカナスタのことがとても気になって、カナスタと友達になろうと頻繁に近づいていくようになりました。
「カナスタは最初からかなり友好的でしたが、さらに何倍にも友好的になりました。また彼女はチャーリーのシッポがオモチャになることを発見しました。」
完全に心を開いたカナスタは愛らしい癖を見せ始め、大きなお腹を抱えながら、子猫のようにエネルギッシュに遊んでいます。カナスタはチャーリーのお気に入りのハンモックを含め、部屋にある全てのものを自分のものだと主張するようになりました。
そして保護から47日目の未明のこと、ロビンさんはカナスタの鳴く声で目を覚ましました。ロビンさんがすぐに養育部屋に向かうと、カナスタの出産が始まり、6匹の愛らしい子猫達が生まれました。
「子猫達の体重はぞれぞれ113g〜127gで、平均的な体重よりも少し重たい状態で生まれました。」
カナスタはすぐに子猫達の世話を始め、ほとんどの時間を子猫達に費やすようになりました。子猫達はカナスタのおかげで常に愛情とハグに満たされていて、いつも幸せそうにしていました。子猫達はそれぞれ『ウノ』『スラップジャック』『ピノクル』『ホイスト』『ラミー』『フィズビン』と名づけられました。
カナスタは休憩中でも子猫達が鳴き始めるとすぐに駆け寄って、子猫達の世話を再開するそうです。
カナスタは子猫達からほとんど離れようとせず、自分が選んだ場所に子猫達を常に引き留めようとしました。カナスタはロビンさんが体重測定のために子猫達を連れて行くことを気にしませんでしたが、自分が望んだ時は子猫達をすぐに返すように要求してきました。
「カナスタはいつも冷静で、自信に満ちたお母さんです。彼女は子猫達をしっかりと世話していて、一日中ミルクを飲ませ続け、休憩時間には私に寄り添ったり、オモチャで楽しそうに遊んだりしています。」
そんなカナスタのおかげで子猫達は元気に成長を続け、目が開くと身の回りを探索するようになりました。カナスタは子猫達がトラブルに巻き込まれないように、常に子猫達のことを見守り続けているそうです。
カナスタはロビンさんが子猫達を大切にしてくれていることを知っていて、いつも感謝の気持ちを伝えてきます。カナスタは子猫達が少し成長して時間ができると、ロビンさんに色々なことを伝えるために、たくさん会話をするようになりました。
安全な家の中で室内生活を始めたカナスタはもう、これから先もずっと路上で過ごす必要はなく、食べ物や避難場所の心配をする必要はありません。カナスタは今の快適な生活を愛していて、人間からの愛情をいつも吸収しているのです。
カナスタは常に喜びを感じていて、何不自由ない毎日を送っています。大切な子猫達の頭上には屋根があり、全ての愛情を子猫達に注ぎ続けられることに最高の幸せを感じているのです。
出典:love.and.hisses/lovemeow
This post was published on 2021/03/19