小さな身体で保護されて、温かい愛情で大きく育った子猫。片目が見えない子猫と強い絆で結ばれて、永遠の友達になる

ある日、独りぼっちの子猫が保護されて、地元の保護施設『キャットレスキュー901』に運ばれてきました。スタッフ達によって『フローラ』と名づけられた子猫は、とても身体が小さく、手の平に収まるほどの大きさでした。

フローラは生後わずか数日で、とても衰弱していました。フローラを預かった養育ボランティアのカテリーナさんは、2時間おきにシリンジでミルクを飲ませ、自分の体温でフローラの身体を温め続けました。

「フローラはカテリーナさんのたくさんの努力のおかげで、何度も危険な状態を乗り越えました」と保護施設のジェニー・ストラカーさんが言いました。

しばらく不安定な状態が続いたフローラでしたが、カテリーナさんは必ずフローラを元気にすることを心に誓っていました。カテリーナさんは何日も眠れない夜を過ごしましたが、そのおかげでフローラは徐々に元気を取り戻していったのです。この時のフローラの体重は僅か78gしかなく、年齢よりも非常に小さな身体をしていました。

生後1週間が経ってもフローラは生まれたばかりの子猫よりも小さな身体でしたが、確実に体重を増やし始め、体力をつけていきました。

出典:CatRescue901

その後、フローラは先住猫の『サブリナ』に出会いました。サブリナはすぐにフローラのそばにやって来て、フローラを抱きしめながら全身の毛づくろいを始めました。

「サブリナの存在は母親のいないフローラにとって、とても重要なことでした。サブリナの愛情はフローラの成長を助けました。」

6週齢を迎えたフローラは、同じ年齢の子猫との体重差を随分と縮めていました。フローラにはまだやることがたくさんありましたが、日に日に好奇心を増していき、ヤンチャになっていきました。フローラは個性が輝き始め、とってもハグ好きの子猫へと成長したのです。

出典:CatRescue901

ちょうどその頃、保護施設に体調の悪い迷子の子猫『フィン』と『ルーベン』が運ばれてきました。兄妹はどちらも目に重度の感染症があり、片方の目を取り除く必要がありました。

「兄妹は最初、環境の変化を怖がって、威嚇し続けていました。でも多くの人達の助けを借りて、少しずつ喉を鳴らすようになりました。」

兄妹のうち『フィン』はすぐに生涯の家を見つけて、新しい生活をスタートさせました。一方の『ルーベン』は眼科手術から回復している最中に、友達との出会いを望んでいました。スタッフ達はそんなルーベンにフローラを紹介することにしました。

ふたりは早速お互いの匂いを嗅ぐと、すぐに親友になりました。ふたりは常に一緒にいるようになり、毎日お互いの毛づくろいをしながら幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らしました。

その後、ふたりが生涯の家を見つける準備ができた時、スタッフ達はふたりが同じ家に行かなければならないことを知っていました。

出典:CatRescue901

そして、これまでに長い道のりを歩んできたフローラとルーベンは、正式に生涯の家族に迎えられました。新しい家で暮らし始めたふたりは、名前をそれぞれ『ディラン(フローラ)』と『エルロイ(ルーベン)』に変えました。

ふたりの新しいお母さんになったチャーリーさんは、ふたりの甘くて強い絆に驚き、さらにふたりに夢中になりました。

エルロイは家の至るところでディランの後を追いかけて、一緒になって遊びました。またディランが窓辺で景色を眺めていると、エルロイも必ず参加してきました。

ふたりの人生の始まりは辛いことがたくさんありましたが、今は生涯の家に辿り着き、幸せいっぱいの毎日を送っています。「ふたりは新しい家でも楽しそうに暮らしていて、毎日を元気いっぱいに過ごしています」とジェニーさんが嬉しそうに話してくれました。

出典:CatRescue901

こうして別々の場所で保護された子猫達は、養育主さんの元で新しい人生をスタートさせ、生涯の家に辿り着くことができました。これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、何不自由ない生活を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:CatRescue901lovemeow

This post was published on 2021/02/22