ある日、イギリスのウォルバーハンプトンの公園で、1匹の野良の子猫が見つかりました。子猫を発見した人は、すぐに子猫を保護すると地元の動物病院へと連れて行きました。

獣医のエミリー・トムリンソンさんは、さっそく運ばれてきた子猫の診察を始めました。「私達は子猫の年齢を約3〜4週齢と推定しました」とエミリーさんが言いました。

「子猫の両目は角膜浮腫（かくまくふしゅ。角膜内に水分が余剰にある状態）でしたが、幸いなことに視力は良好で、毎日の生活には影響が無いことが分かりました。」

独りぼっちで保護された子猫には安全な場所が必要だったため、エミリーさんは子猫を家族に迎えることを躊躇しませんでした。エミリーさんは子猫に『マンチー』と名づけて自宅で世話を始めました。しかし、それから2週間が経っても、マンチーの身体はほとんど成長しませんでした。エミリーさんはマンチーの身体に何か問題があることに気づきました。

そしてマンチーは突然健康状態が悪化し、4日間入院しなければなりませんでした。マンチーは副甲状腺機能低下症と呼ばれる非常に稀な病気を患っていて、血液中のカルシウム濃度が異常に低く、病院での治療と特別な食事が必要でした。

その後、エミリーさん達による適切な治療のおかげで、マンチーは無事に元気を取り戻すことができました。そしてついにマンチーは体重を増やし始めたのです。

エミリーさんの家には元々、先住猫の『アスラン』と先住犬の『ベラ』が住んでいました。2匹はマンチーと出会うとすぐに、マンチーのことを温かく迎え入れました。

「元気を取り戻したマンチーはとても活発になり、全ての家族と固い絆を結びました。」

それから数ヶ月かけて、マンチーは少しずつ成長し続けました。そして生後7ヶ月になったマンチーは、体重が1.7kgになりました。マンチーは成猫になっても小さなままだそうですが、その小さな身体を大きな個性が完全に補っているそうです。

「マンチーはいつも快適なベッドで寝て、オモチャで遊び、爪研ぎを使い、たくさん甘えてきます。また、食べることが大好きで、好物の鶏肉には抵抗することができません。」

マンチーは安全で温かい暮らしの中で、ハグ好きの性格を大きく開花させました。マンチーはいつもアスランやベラの近くで過ごし、撫でて欲しい時は人間の膝の上に乗ってくるそうです。

マンチーの大きさの約3倍のアスランは、自分とよく似たマンチーのことをとても愛しています。アスランはマンチーがハグを必要としている時は、いつまでもそばに寄り添い続けているそうです。

さらにアスランは常にマンチーのことを清潔に保ち、マンチーが寂しさを感じないように、たくさんの愛情を注ぎ続けているそうです。

こうして独りぼっちになっていたところを助け出されたマンチーは、保護先の家で完璧な家族に出会うことができました。

これからもマンチーはたくさんの愛情を感じながら、何不自由ない生活を送っていくことでしょう(*´ω｀*)
出典：miniature munchie permakitten／lovemeow