今から2ヶ月前、保護施設『レスキュー・キャッツ・オブ・フロリダ』は、廃業したブリーダーから多くの猫と子猫を受け入れました。施設のスタッフ達は猫達のケアをするために、養育ボランティアさんを探し始めました。その話を聞いたサマンサ・フォックスさんは、『グッチ』という名前の妊娠中の猫ともう1匹の猫を一緒に預かることを決めました。
幸いなことにグッチは新しい環境にすぐに落ち着いて、サマンサさんに甘え始めました。グッチは特にブラッシングをしてもらうのが好きで、食べ物の好き嫌いがハッキリとしていました。
「グッチは出産が近く、ミルクを出す準備ができていました。彼女は強い意志と魅力的な個性を持った猫です」とサマンサさんが言いました。
それから数日後、グッチは2匹の子猫を出産しましたが、『ヴェルサーチ』という名前の子猫のみが生き残りました。ヴェルサーチはすぐにお母さんに寄りかかって、長い毛の中に溶け込んだそうです。
「グッチとヴェルサーチは完全に切り離すことのできない存在です。ヴェルサーチはいつもお母さんのシッポの下で丸くなっているか、アゴの下に隠れています。」
「ヴェルサーチは日に日に成長を続けていて、より大きく、より美しく、よりお母さんのような容姿に近づいてきています。」
ヴェルサーチは立ち上がるために十分な力を得ると、足を上手に使って歩き始めました。ヴェルサーチは好奇心が旺盛になり、身の回りにあるもの全てに興味を持ち始めました。またヴェルサーチはお話し好きで、いつも大きな声でお母さんと会話をしているそうです。
一方のグッチはヴェルサーチが危険な場所に行かないように、常に近くで見守っているそうです。
ヴェルサーチは個性を開花させて、部屋中を走り回ったり、飛び跳ねたり、オモチャで遊んだりといつも元気いっぱいに過ごしています。そして遊び疲れるとお母さんのところに戻ってきて、幸せそうに毛づくろいを楽しむのです。
「グッチはヴェルサーチのことを心から愛しています。ふたりの絆は私が今まで見てきた中で最も強いものです。ヴェルサーチはいつもお母さんにしがみついていて、少しでも離れるとすぐに鳴き始めます。」
グッチはヴェルサーチの鳴き声を聞くとすぐにやって来て、毛づくろいで安心させるそうです。
ヴェルサーチは離乳食が食べられるくらいに成長しても、お母さんのミルクを楽しんでいました。ヴェルサーチは猫としての生き方をお母さんから学び、ひとりでトイレも使えるようになりました。
8週齢を迎えたヴェルサーチは、グッチやサマンサさんのおかげで大きく成長し、とってもフワフワで個性的な子猫へと成長したのです。
あと数週間でグッチとヴェルサーチは新しい家に行く準備が整います。ブリーダーのところから来たグッチは、今回出産したヴェルサーチが最後の赤ちゃんになりました。グッチはこれから先もずっと大切な我が子にたくさんの愛情を注ぎながら、安全な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:foxfosterkittens/lovemeow
This post was published on 2021/01/12