ある日、養育ボランティアのヘザーさんが、危険な状態の子猫達を自宅に連れて帰りました。しかし、ヘザーさんの最善の努力にもかかわらず、生き残ることができたのは『クローブ』だけでした。
非常に小さな身体のグローブは多くの健康問題と戦っていましたが、自分の命を決して諦めませんでした。「私はクローブが諦めなければ、私も決して諦めないとクローブと約束しました」とヘザーさんが言いました。
ヘザーさんは24時間体制でクローブのケアを続け、シリンジでご飯を食べさせました。クローブは年齢よりも非常に小さな身体をしていましたが、何度も強い決意を示しました。クローブは生き残れる確率が低い中、必死にご飯を食べ続けたのです。
「ゆっくりと、でも確実に、クローブは体重を増やし始めました。そして10日ほどが過ぎた時、彼女は急激に回復し始めました。」
入念なケアでクローブの目は綺麗になり、お腹の状態も良くなりました。クローブは徐々に元気を取り戻していき、足を使って歩き始めました。クローブの全身はエネルギーで満たされ、他の子猫達のように行動し始めたのです。
クローブは保育器を卒業して、とっても甘い子猫になりました。クローブは人生で初めて新しい環境に興味を持ち、新しいものを見つけるために、身の回りを探索するようになりました。
「クローブは非常に強い意志を持っています。きっと彼女が大人になったら、とてもたくましい猫になることでしょう。私はこの小さな戦士のことをどれだけ誇りに思っているかを上手く表現することができません。」
その後、クローブが固形食を食べられるようになるまでには少し時間がかかりました。でも一度お皿から食べる方法を理解すると、物凄い勢いでご飯を食べ始めました。
クローブの身体の成長は他の子猫よりも遅れていますが、クローブは大きく強くなることを決心していました。
生後7週を迎えると、クローブはついに1ポンド(約453g)に到達し、次々と新しいことを身につけていきました。クローブはまだ小さいですが、サイズが足りない分は大きな個性で補っているのです。
クローブはとても勇敢な子猫で、人間や大きな犬の前でも決してうろたえたりすることはありません。クローブは恐れを知らず、とても甘えん坊で、自分が欲しいものがあると躊躇することなく伝えてきました。その姿はとっても愛らしく、誰も「ノー」ということはできないのです。
クローブはすっかりハグ好きの子猫に変わり、毎日ヘザーさんと寄り添う時間を楽しんでいるそうです。
「クローブは家にいる3匹全ての犬と遊ぶのが大好きです。そして彼女はいつも昼寝をするために、私に寄り添ってきます。」
またクローブはとても好奇心が旺盛で、家の至るところで可愛いイタズラをしながら、猫のスキルを磨き続けているそうです。
この先、クローブが2ポンド(約907g)になったら、生涯の家へと旅立ちます。それまでの間クローブは、自分の命を救ってくれたヘザーさんにたくさんの恩返しをすることでしょう。
「クローブは本当に特別な存在で、私は常に彼女の成長を誇りに思っています」とヘザーさんが話してくれました。
こうして命を救われたクローブは、ヘザーさんの力を借りながら大きく成長することができました。きっとクローブが生涯の家に引っ越しても、ヘザーさんからもらった愛情はいつまでも心の中に残り続けることでしょう。
出典:fostermotherofkittens/lovemeow
This post was published on 2020/12/10