ある日、生後6ヶ月の『マーベリック』が元の飼い主さんに連れられて、地元の動物保護センターへとやって来ました。マーベリックの愛らしい顔と可愛い性格は、すぐにスタッフ全員をとりこにしました。
マーベリックは誰にでも大きなおでことゴロゴロ音で挨拶して、たくさんの愛情を熱望しました。しかし、保護センターのスタッフ達だけでは十分な世話をすることができなかったため、マーベリックのために新しい環境を探し始めました。
スタッフ達は障がいのある猫達を専門にしている保護施設『オッド・キャッツ・サンクチュアリ』のタラ・ケイさんに、マーベリックを助けられるかどうかを尋ねました。
話を聞いたタラさんは、マーベリックを引き取るだけではなく、施設内で生涯にわたるケアを提供することを約束しました。
マーベリックは染色体の数が他の猫よりも多く、人間のダウン症と同じ状態で生まれました。またマーベリックには軽度の水頭症(脳室に過剰な脳脊髄液が貯留した状態)の症状がありました。
「マーベリックは他の猫と少し違って見えるかもしれませんが、心の中は他の猫と全く同じです」とタラさんが言いました。
マーベリックは新しい家に到着すると、すぐにタラさんに寄り添って喉をゴロゴロと鳴らし始めました。「マーベリックはとってもフレンドリーな性格です。彼はお話しするのが大好きで、とっても可愛い声の持ち主です。」
マーベリックはすぐに新しい環境に慣れて、まるで今までずっとそこの住んでいたかのように快適に過ごし始めました。さらにタラさんがマーベリックと初めて遊んだ時に、マーベリックの中に無限のエネルギーがあることを発見しました。
「マーベリックの視力はよくありませんが、周りのものを認識することができます。また少し大きな呼吸をしますが、彼は幸せで健康です。」
そんなマーベリックですが、いつも人間と猫の両方に優しく接しています。マーベリックは新しい友達を見つけるたびに、頭突きで挨拶をして温かく迎え入れるそうです。
「マーベリックは誰とでも友達になります。彼は遊ぶのが大好きで、出会った全ての猫と一緒に楽しそうに過ごしています。」
現在のマーベリックは保護施設の大きな家族の一員で、今まで熱望していた愛情を、いつも全身で感じることができているのです。
マーベリックは誰かに撫でられると一瞬で喉を鳴らし始めます。そして、自分の望みを伝えるために、愛らしい姿でたくさんのおねだりをしてくるそうです。
生まれた時から障がいのあるマーベリックですが、自分が他の猫と違っているとは思っていません。マーベリックは自分の人生が大好きで、毎日を幸せいっぱいに過ごしているのです。
出典:meetmaverickthekitten/lovemeow
This post was published on 2020/08/07