カナダのモントリオールで動物の保護活動を行うステファニーさんは、寒い冬を外で過ごす野良猫達のために、いくつかの猫ハウスを裏庭に設置しています。
昨年の秋の終わり頃、1匹の野良猫がステファニーさんの家の庭に姿を現しました。猫は庭にある猫ハウスを見つけて、そこで冬を越すことに決めたようです。
ステファニーさんはその日から、猫のために毎日ご飯を運ぶようになりました。そして、猫が誰かに飼われているかもしれないと思い、近所の人達に猫のことについて聞いて回りましたが、結局誰も自分の猫だと言う人は現れませんでした。
猫は徐々にステファニーさんのことを信頼するようになり、日に日にふたりの距離は縮まっていきました。そしてステファニーさんはある日、庭のポーチでご飯を待つ猫の姿を発見したのです。
猫との信頼関係が深まったことを感じたステファニーさんは、本格的な寒さがやって来る前に、猫を保護することに決めました。
ステファニーさんはドアを大きく開いて、猫を温かく迎え入れました。猫は最初少し戸惑いましたが、10分ほど家の中を調査した後、室内の環境に順応し始めました。
ステファニーさんは愛猫と暮らしていたため、別の部屋に猫を連れていき、新しい環境に慣れる手助けをしました。するとその日の夜、猫はステファニーさんの前で初めて喉をゴロゴロと鳴らし始めたのです。猫はまだ少し内気でしたが、身体を撫でてもらうととても幸せそうな姿を見せてくれました。
ステファニーさんは猫が落ち着くと、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をしました。
その後、猫は保護施設に入って、『テディー』と名づけられました。テディーは獣医さんの診察を受けて、お腹の虫やダニの治療を受けました。テディーはスタッフ達に優しくしてもらえたのが嬉しくて、純粋な喜びの声を何度も上げたそうです。
テディーは大きなゴロゴロ音を持っていて、誰かに身体を撫でられると、すぐに喉を鳴らし始めるようになりました。
「テディーはとても甘くて友好的です。彼は大きなテディーベアで、常に愛情とハグを探しています。また彼は何度も頭を撫でて欲しいと要求してきて、お腹を撫でてもらいたい時は寝転がってお腹を見せてきます」と保護施設のスタッフは言いました。
現在約3歳のテディーですが、心の中はまるで子猫のようです。テディーはいつも誰かの気を引くために、じっと目を見つめてきて、可愛い声でおねだりしてくるそうです。
「路上での厳しい生活から救い出された彼は、いつもたくさんの愛情を求めています。きっとテディーは愛情いっぱいのハグで、これから出会う新しい家族の元に多くの幸せを運び続けることでしょう。」
こうして安全な場所を探して庭に迷い込んだテディーは、ステファニーさんのおかげで新しい人生を始めることができました。これからもテディーは暖かい家の中で、愛情に満ちた幸せな日々を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2020/04/03