ある冬の日の夜のこと、カナダのサスカチュワンに住むクリスチャン・キャンフィールドさんは、近くの家が燃えていることに気づき、すぐに現場に向かいました。そして、クリスチャンさんが消化活動を見守っていると、1匹の猫が炎の中から飛び出してきたのです。
猫が助けを求めて鳴いていたため、クリスチャンさんは猫の方へと近づいて行きました。そして猫を抱きかかえると、身体に火傷を負っていることが分かったのです。
「可哀想に…。でも、もう大丈夫。今すぐ消防士のところに連れて行くからね」とクリスチャンさんは猫に話しかけ、消防士のところへと向かいました。消防士は受け取った猫を動物病院へと連れて行き、すぐに鼻や前足、耳などの治療が行われたそうです。
その後、保護施設『サスカトゥーンSPCA』に移動した猫は「スカーレット」と名づけられ、飼い主さんが引き取りに来るのを待つことになりました。
「スカーレットは火事に巻き込まれましたが、何とか生き延びることができました。私達は数週間の間、彼女と一緒に過ごしましたが、彼女はひどい火傷にもかかわらず、とても愛情いっぱいに接してくれました」と施設のスタッフは言いました。
救出から2ヶ月が経つ頃には、スカーレットは信じられないほどに回復し、とても元気に走り回れるようになっていました。結局、飼い主さんが現れなかったため、スカーレットは里子に出されることになったそうです。
その後、クリスチャンさんが久しぶりに施設を訪れると、スカーレットが驚くほど元気になっていてとても驚いたそうです。
一方のスカーレットはクリスチャンさんとの再会が嬉しかったようで、満足そうな姿を見せてくれました。
クリスチャンさんはスカーレットを家族に迎えようとも考えましたが、既に3匹の猫と1匹の犬を飼っていたため、諦めることにしたそうです。
「スカーレットはとても素直でいい子です。彼女はいつも愛らしい姿で、私達にたくさん甘えてきます」とスタッフは話してくれました。
スカーレットの救助の様子はこちら。(動画)
こうして炎の中から飛び出してきたスカーレットは、優しい人達のおかげで元気を取り戻すことができました。きっとこれから先もずっと、クリスチャンさんや助けてくれた人達のことを忘れることはないでしょう。
出典:TheSaskatoonSPCA//lovemeow
This post was published on 2020/01/20