ある日、ニューヨークのブルックリンにある保護団体『リトルワンダラーズNYC』の元に、助けを必要としている子猫についての連絡が入りました。
連絡をしてきた人は、タイヤと車体の隙間で鳴き続ける子猫の姿を見つけ、何とかそこから助け出し、保護団体に助けを求めてきたそうです。
保護団体のステファニー・トゥリアンさんは、ためらうことなく子猫を受け入れました。そしてすぐに子猫を助けるための行動を起こしました。
「保護された直後のカールは脱水症状で動けなくなっていました。また、FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)の検査では陽性反応が出ました」とスタッフは言いました。
それから数週間の間、カールは動物病院に入院して、回復のために24時間のケアを受けました。カールは愛されていることが嬉しくて、動物病院のスタッフ達に愛らしい姿をたくさん見せてくれたそうです。安全な場所ですっかりハグ好きになったカールは、スタッフ達の心を次々ととりこにしていきました。
「カールはとても穏やかな気質で、いつも自信に溢れています」とカールの養育を始めた、養育ボランティアのカイラさんは言いました。
カールは病気を抱えていますが、それがカールの行動を止めることはありません。カールは完全に元気を取り戻し、魅力的な個性を輝かせています。「カールはとっても素敵な子猫です。皆さんどうかFIVを怖がらないでください。」
FIVは猫以外の動物には感染せず、深い咬み傷で猫から猫へと感染します。また感染した母猫から子猫に伝染することがあります。感染すると免疫不全症候群を発症することが知られてますが、発症までの潜伏期間中は無症状なことも多く、発症しない場合もあります。
「FIVが陽性の猫と陰性の猫は、激しい戦いをしない限り、一緒に暮らすことができます。」
カイラさんの元で元気を取り戻したカールは、生涯の家に旅立つ準備を整えました。いつも愛情いっぱいのカールは出会う人全てに挨拶をして、腕の中で幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らしているそうです。
「カールがあのまま助け出されていなかったら、全く違う運命をたどっていたことでしょう。彼はとても元気いっぱいの愛らしい男の子です」とステファニーさんは話してくれました。
こうして少し前まで路上を彷徨い歩いていたカールは、安全な家の中で幸せな毎日を過ごし始めました。どうやら人間好きで冒険好きのカールは、新しい家に旅立つのが待ち切れないようです(*´ω`*)
出典:littlewanderersnyc/lovemeow
This post was published on 2020/01/07