ある日、レバノンに住むモハメド・ハイダーさんが建設現場で作業をしていると、1匹の子猫が姿を現しました。
「私が工事現場で測量をしていると、迷子の子猫が近づいてきました。彼はとても親しみやすく、食べ物よりも誰かの注意を引こうとしていました。」
子猫はその日、ハイダーさんの仕事のパートナーになりました。そして、ハイダーさんが子猫をオフィスに連れて行くまで、子猫はずっとハイダーさんの後をついて回っていたそうです。
この地域には多くの野良猫達が住んでいて、ハイダーさん自身も近所で保護した2匹の猫を家族に迎えていました。またハイダーさんは普段から、困っている野良猫達を見つけた時は、できる限り世話をするようにしているそうです。
オフィスに戻ったハイダーさんは子猫にご飯と水を用意しました。子猫は勢いよくご飯を食べて、ハイダーさんの膝の上で眠りに落ちたそうです。
子猫はとても愛情豊かで、常に誰かに寄り添いたいと思っていました。ハイダーさんは子猫に良い家が見つかるまでの間、オフィスで面倒を見ることに決めました。
しかし、抱っこ好きの子猫はすぐにハイダーさんの心の中へと侵入してきました。そして2日後、ハイダーさんは婚約者に新しい家族が増えることを伝えたそうです。
ハイダーさんは子猫に『オシャ』と名づけ、動物病院へと連れて行きました。そしてオシャはその日から、正式にハイダーさんの家族の一員になったのです。
とっても人間好きのオシャは、部屋の中を駆け回っている時以外は、常に大好きなハイダーさんにピッタリと寄り添っているそうです♪
「オシャは毎日疲れ果てるまで遊んで、いつも私の膝や胸の上で眠りにつきます」とハイダーさんは言いました。
またオシャはハイダーさんの家で新しい兄弟の『ファーガソン』にも出会いました。ファーガソンはすぐに元気いっぱいのオシャに興味を惹かれたそうです。
ハイダーさんのおかげですっかり新しい環境に慣れたオシャは、全身で室内生活を楽しみ始めました。オシャはもう独りぼっちで彷徨い歩くことも、食べ物を探し回る必要もないのです。
そして、あっという間に10日間が過ぎました。オシャは現在、雨風を防げる安全な家と美味しい食べ物、そして寝心地の良い膝の上に最高の幸せを感じているのです♪
こうして工事現場で迷子になっていたオシャは、優しいハイダーさんと出会い、素敵な家を見つけることができました。オシャはいつも元気いっぱいにハイダーさんの後を追いかけながら、温かい膝の上で幸せいっぱいに喉を鳴らし続けているそうです(*´ω`*)
出典:M. Haydar/lovemeow
This post was published on 2019/07/15