生まれながらの障がいで、生き延びることが難しいと言われた子猫。決して諦めなかった人達のおかげで幸せを手に入れる

ある日、1匹の小さな子猫が保護され、サンフランシスコの動物病院へと連れて来られました。獣医さん達が子猫を診察すると、子猫が水頭症と口唇裂(こうしんれつ)で生まれてきたことが分かりました。

獣医さん達は子猫の状態を見て、生き延びることは難しいかもしれないと感じました。しかし、子猫の窮状を知った保護施設『トニス・キティー・レスキュー』のスタッフが、子猫に生きるチャンスを与えたいと伝えてきたのです。

子猫は献身的な看護とご飯で少しずつ元気を取り戻し、幸せそうな表情を見せてくれるようになりました。その後、スタッフ達は子猫に特別なケアを受けさせるために、障がいのある猫を専門に預かる保護施設『セービング・グレイス・レスキュー』のアンバー・ローズさんに連絡をしました。

アンバーさんはすぐに経験豊富な養育主さんを見つけ出しました。そして先週の火曜日、子猫は養育主のジョイスさんの家に移り、愛情を込めて『パグ』と名づけられました。パグはジョイスさんの家族に挨拶すると、すぐに喉を鳴らし始めて、愛らしい笑顔を見せてくれました。

「パグは私達の恋人です。彼はいつもゴロゴロと喉を鳴らしながら、大きな声で話しかけてきます」とジョイスさんは言いました。

パグがジョイスさんの家に着いた時、体重が同年齢の子猫よりも随分軽く、450gほどしかありませんでした。しかし、パグはとっても親しみやすく、愛情が豊かでした。また、あとどのくらい生きられるか分からなかったパグでしたが、みんなの思いに応えるかのように、たくさんのご飯を食べて、日に日に身体を大きくしていきました。

最初の頃のパグは非常に衰弱していたため、シリンジでご飯を食べさせる必要がありました。しかしパグは現在、ひとりで食事ができるようになり、いつもみんなが驚くほどの勢いでご飯を食べているそうです。ジョイスさんはそんなパグの姿を見ながら、他の保護子猫達と同じように充実した人生を送れるようになるかもしれないと強く感じました。

幼い頃から人間と一緒だったパグは、とても人間好きの子猫に成長し、いつもジョイスさんに抱っこを要求してくるようになりました。しかし周りに誰もいない時は、部屋中を歩き回って遊び相手を探し始めるそうです。

ジョイスさんはパグが寂しくないように、後ろ足に障がいのある子猫『マクシー』を紹介しました。

「マクシーは後ろ足を動かすことができず、パグは水頭症です。それでもふたりは私達に、自分達がどれくらい幸せかを毎日伝えてきます。」

ふたりはいつも一緒にお話しして、一緒に遊んで、一緒に昼寝をします。ふたりはとても仲が良く、出会ってすぐに兄弟のような絆を築き上げました。

パグにはいくつかの障がいがありますが、それがパグの行動を制限することはありません。パグは自分の人生を愛していて、大好きなジョイスさんやマクシーを抱きしめながら、いつも幸せそうな姿を見せてくれているのです。

こうして優しい人達のおかげで命をつないだパグは、新しい人生をスタートさせることができました。パグは今、毎日の暮らしに大きな幸せを感じていて、一日一日を全身で楽しんでいるのです。
出典:TonisKittyRescueKangaRooTheKittylovemeow

This post was published on 2019/05/21