昨日の朝、カナダのブリティッシュコロンビア州シュスワップにある農場で、幼い4匹の子猫達が保護されました。子猫達は農場のオーナーの家族が家事をしている時に発見したそうです。
子猫達みんなとても衰弱していて獣医さんの治療と、24時間の世話を必要としていました。そのため子猫達を発見した女性はすぐに保護団体『シュスワップ・ポーズ・レスキュー・ソサイエティー』へと連絡をしました。
「女性からの電話の後、すぐにボランティアのケルシーさんが子猫達の元へと向かいました。子猫達のそばには成猫がいましたが、その猫は既に避妊手術を終わらせていたため、子猫達の本当のお母さんではありませんでした」と保護団体のバーブさんは言いました。
「通常、この年齢の子猫達はお母さんと一緒にいますが、発見された場所には子猫達のお母さんはいませんでした。保護された子猫達はみんな弱っていて、病気を患っていました。」
ケルシーさんは子猫達を救い上げると、すぐに動物病院へと向かいました。その途中、子猫達はケルシーさんの膝の上で眠り始めたそうです。
その後、子猫達を診察した獣医さんは、子猫達が2匹のお母さんから生まれたことを発見しました。
身体の一番小さな白黒の子猫は3〜4日齢で、まだヘソの緒がついていました。他の3匹は2週齢ほどで、目が開きかけていました。
全ての子猫が上気道感染症を患っていたため、抗生物質による治療が行われました。ケルシーさん達は地元の保護施設『オカナガン・ヒューメイン・ソサイエティー』にも協力してもらい、子猫達の養育主さんを探し始めました。
子猫達は男の子が『サニー』『バド』、女の子が『ロビン』『ビーズ(一番小さな子猫)』と名づけられました。
その後、子猫達は養育主さんの家へと移動し、たくさんのご飯を食べて、フカフカのベッドで眠り始めました。
「子猫達は私達のケアを受け入れてくれました。私達は子猫達の目を綺麗にして、目薬をさして治療を行なっています。また食べ物の匂いを嗅げるように、充血除去薬で鼻の通りも良くしました。」
子猫のサニーはいつも小さなビーズのことを気にかけていて、常にそばに寄り添っているそうです。
この地域には大きな野良猫のコロニーがいくつもあるため、バーブさん達は農場のオーナーに協力してもらいながら、TNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)を行なっているそうです。
「この農場では迷い込んできた全ての猫の世話をしています。農場のオーナーは家族と一緒に、毎日たくさんの食べ物を納屋に運んでいます。そして猫達の体調をいつもチェックして、助けが必要な場合は私達のところに連絡をしてきます。」
この農場ではこれまでに25匹の猫の去勢や避妊手術を行なってきました。今も全ての猫がしっかりと世話をされていて、たくさんの愛情を注がれているそうです。
今回保護された子猫達の人生は、とても大変なスタートになりました。でも子猫達は現在、優しい人達のおかげで快方に向かっていて、たくさんのご飯を食べながら、確実に体重を増やしているそうです。
今後、子猫達が十分に成長したら、里親さん探しが始まります。きっと子猫達は素敵な家族と出会い、安全な家の中で幸せな生活を送っていくことでしょう。
出典:Shuswap Paws Rescue/lovemeow
This post was published on 2019/03/03