ある日、1匹の子猫がカナダのモントリオールの家の庭に、食べ物を求めて迷い込んできました。のちに『エンゾ』と名づけられた子猫は、この時はまだ9週齢でした。
それからしばらく経ったある日のこと、家の住人はエンゾと一緒に母親と兄弟が庭に現れたことに気づきました。
その話を家の住人から聞いたマリルさんは、猫の親子を保護することを申し出ました。この辺りは普段から車通りが多かったため、親子が安心して暮らせる場所ではなかったのです。
マリルさんは多くの時間を費やして何匹かの子猫を捕まえると、養育主さんの家へと連れて行きました。しかし母猫と3匹の子猫は、なかなか捕まえることができませんでした。その中には最初に姿を現したエンゾも含まれていました。
マリルさんはその後も親子を探し続け、ようやくエンゾを保護することに成功しました。しかし残りの猫達は、最後まで保護することができなかったそうです。
マリルさんは地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をし、エンゾに必要な治療を受けさせるために動物病院へと連れて行きました。
保護されたエンゾはずっと路上で暮らしてきたため、新しい環境と人間にとても神経質になっていました。
「エンゾは慣れない環境を非常に怖がっていました。そのため彼の心臓の鼓動はとても速くなっていました」と保護施設のスタッフは言いました。
「エンゾが人間を信頼し、愛情を学ぶためには時間が必要でした。」
その後、養育主さんの家に移ったエンゾは、ゆっくりと自分の殻から出てきました。そして家の中を隅々まで調査した後、ついに自分の新しいベッドで寝ることに決めたのです。養育主さんはエンゾが寂しがらないようにと、たくさんのヌイグルミをそばに置きました。
「エンゾは毎日前進していて、抱っこされるのが大好きな子猫になっていきました。」
そして1ヶ月後、エンゾは完全に新しい生活を受け入れ、人間に心を開きました。エンゾは膝の上で丸くなるのが大好きになり、いつも大きな手で空中をこねているそうです。
エンゾはたくさんの愛情のおかげで、甘く、愛情豊かな子猫になりました。エンゾの手の指は通常よりも多いですが、それがより一層、エンゾの可愛らしさを引き立てていました。
その後、十分に成長したエンゾは、無事に生涯の家を見つけることができました。エンゾは現在、新しい家で出会った猫と一緒に、新しい人生を歩み始めているそうです。
「私は満足そうな彼らの姿を見られて、心から幸せを感じています。彼らがお互いを受け入れるまでには2週間かかりましたが、今はとても素敵な絆で結ばれています。エンゾの新しいお姉さんは、彼の手入れをするのが大好きです」と里親のベロニクさんは話してくれました。
エンゾは現在、毎日の生活をとても楽しんでいて、いつも家族に寄り添いながら、幸せいっぱいに喉を鳴らし続けているそうです♪
こうして路上から保護されたエンゾは、新しい生活を完全に受け入れ、幸せな家猫へと生まれ変わりました。これからもエンゾは安全な家の中でたくさんの愛情を感じながら、何不自由ない生活を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2019/02/28