人生に、もふもふを。

迷子の子猫の父親代わりになった白猫。衰弱した幼い命を守るため、毎日優しく寄り添いながら温かい愛情を注ぎ続ける

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ある日、動物病院『ノヴァ・キャット・クリニック』に生後1日の三毛の子猫が運ばれてきました。子猫はとても衰弱していて、かろうじて命をつないでいる状態でした。

子猫は最初、地元の保護施設のスタッフ達によって24時間の世話が行われていました。しかし、子猫の命を救うためには、獣医さんの専門的な知識が必要なことが分かりました。そこでスタッフ達はノヴァ・キャット・クリニックに助けを求めたのです。

「保護施設のスタッフ達は、私達が子猫の治療を専門に行なっていることを知っていました」と獣医のエレン・カロッザさんが言いました。

「私達は子猫を受け取るとすぐに状態を調べて、抗生物質で治療を始めました。子猫は体重が不足していて、チューブを使って栄養補給をする必要がありました。」

また独りぼっちだった子猫には、母親の温もりと鼓動が必要でした。

子猫は体重が71gしかありませんでしたが、強い意志を持っていて、生きることを決して諦めませんでした。また子猫はいつも愛されたいと思っていて、誰かに抱きしめてもらうことを強く望んでいました。エレンさんはそんな子猫にふさわしい猫がいることを知っていました。

エレンさんの家には、『ベニー』と言う名前のオス猫が住んでいました。ベニーは家の中の王様で、保護子猫達への大きな愛情を持った猫でした。ベニーはいつも困っている子猫達を温かく迎え入れて、まるで母親のように子猫達の世話を始めるそうです。

それは『アドラ・ベル』と名付けられた子猫に対しても例外ではありませんでした。ベニーはアドラをすぐに受け入れて、優しく世話を始めたのです。

「私がアドラをお風呂に入れて、いつものようにベニーに紹介しました。するとベニーはアドラにたくさんの愛情を注ぎ始めました。」

アドラはまだ自分で体温を調整することができなかったため、しばらく保育器で育てられることになりました。するとベニーは保育器に寄り添いながら、アドラの様子をじっと見守っていたそうです。

「帰宅した私がアドラをキャリーから保育器に移そうとすると、すぐにベニーがやって来ました。ベニーは常にアドラを視界の中に入れていて、しっかりと安全を確認しています。」

最初はとても衰弱していたアドラですが、獣医チームやエレンさん、そしてベニーからのたくさんの愛情で、日に日に大きく成長しているそうです。

アドラはみんなの優しさで、保護から1週間で体重を2倍にしました。そしてアドラの体力とエネルギーは、保護された時の何倍にも増加しました。

「アドラの目は開き始めています。アドラは毎日を幸せそうに過ごしていて、ベニーからの毛づくろいに喜びを感じています。」

アドラの人生はとても辛い始まりでしたが、今のアドラは安全な場所でしっかりと成長を続けています。みんなのおかげで暖かい家に辿り着いたアドラには、幸せな未来が待っているのです。

きっと愛情深いベニーに育てられたアドラは、愛情いっぱいの猫へと成長していくことでしょう。
出典:thecatlvtlovemeow

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