子猫と共に保健所から助け出された母猫。大切な我が子と暮らせるのが嬉しくて、片時も離れることなく抱きしめ続ける

ある日、路上で暮らしていた妊娠中の三毛猫が、兄弟と一緒に保健所へと入りました。そして次の週の金曜日、三毛猫は2匹の赤ちゃんを出産し、1匹だけ生き残ったそうです。

助けが必要な猫の話を聞いた保護団体『ホームワード・バウンド・キャット・アダプションズ』は、すぐに保健所へと向かい、3匹を救出しました。そして、養育主さんの家へと3匹を連れて行ったのです。

3匹はそれぞれハーモニー(母猫)、ヘブン(子猫)、オリバー(ハーモニーの兄弟)と名づけられました。オリバーは一足先に新しい里親さんの元へと旅立って行ったそうです。

出産したばかりのハーモニーは愛情深い猫でしたが、初めての出産だったためか、子猫をどのように世話をすればよいかが分かりませんでした。そのため養育主のエレン・リヒターさんは、ハーモニーにヘブンの世話の仕方を教えることにしました。

「私はハーモニーに授乳の方法を教えようとしましたが、彼女は仰向けになったままミルクを与えようとしませんでした。その代わりに彼女は、ずっとヘブンのことを抱きしめ続けていました」とエレンさんは言いました。

ハーモニーがヘブンにミルクを飲ませようとしなかったため、エレンさんはハーモニーの頭と腕を静かにどかして、ヘブンにミルクを飲ませてあげたそうです。

その後もエレンさんはヘブンの栄養が足りているかを確認するために、2〜3時間おきにヘブンの口に哺乳瓶を持って行き、ミルクを飲ませました。

「ハーモニーはヘブンから離れることを拒否し、いつもヘブンをしっかりと抱きしめていました。彼女はその場から動こうとせず、ご飯を食べたり、水を飲んだりもしませんでした。また、トイレに行くこともありませんでした。」

エレンさんはそんなハーモニーのためにご飯と水を用意して、スプーンですくいながら食べさせてあげました。

しかしそれから3日後、ハーモニーはここが安全な場所だと分かったのか、自分の隣に置いてあった容器からご飯を食べるようになり、トイレも使うようになったそうです。さらにハーモニーはヘブンにミルクを飲ませるようになりました。

「ハーモニーはとても甘えん坊の性格で、今も時々『スプーンでご飯を食べさせて』と要求してきます。彼女はチキン味のベビーフードがお気に入りのようです。」

その後もヘブンが歩けるようになるまで、ハーモニーは常にヘブンを抱きしめ続けていました。そして、ヘブンが少し歩けるようになると、身の回りの安全を常に確認しながら、ヘブンのそばを歩き回るようになったのです。

「ここ数日でヘブンは少しずつ歩けるようになってきました。ハーモニーはヘブンの成長を肌で感じているようで、とても幸せそうな表情を見せてくれています。ヘブンはまだ少ししか歩けませんが、ハーモニーはとても誇らしく思っているようです。」

「ハーモニーはとても優しい猫で、日に日に素敵なお母さんになっています。」

ヘブンは生後13日で目が開き、毎日好奇心が増してきているそうです。

ハーモニーとヘブンは現在、エレンさんの元で幸せな毎日を送っています。ハーモニーはヘブンの成長が何よりも楽しみで、片時もヘブンから目を離さないそうです。

こうして保健所から助け出された親子は、エレンさん達のおかげで安心して暮らせるようになりました。ふたりの幸せそうな姿を見ていると、自然と心が温まりますね(*´ω`*)
出典:foster_kitten_tailslovemeow

This post was published on 2019/01/12