森の中をひとりで彷徨い歩いていた子猫。サイクリストに声をかけられると、一直線に身体を登って、そのまま家族の一員に

ある日、セリーヌさんと夫のダニエルさんが、フランス・ブルターニュの田園地帯をサイクリングしていると、突然何かの音が聞こえてきました。

「私達はその時、近くに民家のない静かな森の中を自転車で走っていました。そしてシダが生い茂っている場所まで来ると、突然大きな音が聞こえてきました」とセリーヌさんは言いました。

出典:tartemadame (lovemeow)

「私達は最初、その音が鳥の鳴き声だと思いました。私達は自転車を止めて、その音がどこから来ているのかを確かめることにしました。そして私達が音のする方へ向かうと、独りで怯えて鳴いている小さな子猫を発見しました。」

子猫は人間と接したことがなかったようで、夫婦に近づこうとはしませんでした。そこでセリーヌさんはしゃがみこみ、子猫に向かって優しく話しかけ、自分達が怖い存在ではないことを伝えました。すると子猫は夫婦が敵ではないことに気づき、夫婦の方へと一直線に近づいてきたのです。

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「子猫は一度抱きつくと、離れなくなりました。子猫は私の身体に登って、鳴き続けていました。私達はその姿を見て、このまま子猫をその場所に置いていくことができませんでした。」

子猫を自宅に連れて帰るために、ダニエルさんは子猫をジャージの中に入れようとしました。しかし、子猫が常に激しく動いたため、その方法は諦めなくてはなりませんでした。それからしばらくの間、どうやって連れて帰るかを悩んだ夫婦は、子猫を一度物陰に隠しておき、自宅に戻って車を取ってくることにしたのです。

夫婦は子猫を茂みの中に隠すと、子猫がその場からいなくならないように祈りながら、できる限りの速度で自宅へと自転車を走らせました。

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自宅に着いた夫婦は、早速ダンボール箱を手にとって、子猫を隠した場所へと戻りました。

「私達が車から降りて子猫を呼ぶと、子猫はシダの茂みの中から出てきて、私達のところに走ってきました。」

子猫はまるで夫婦と一緒に帰る準備ができているかのように、セリーヌさんの腕の中へと飛び込んできたのです。

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夫婦は子猫に『ミニキティー』と名づけました。

それから数日間、ミニキティーはたくさんのご飯をお腹に詰め込んで、体力を回復させるために眠り続けました。ミニキティーは常に温かさと快適さを求めて、セリーヌさんやダニエルさんに寄り添い続けていたそうです。

それ以来、ミニキティーはすっかりハグ好きの猫になりました。

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「ミニキティーはとても愛らしい猫で、非常に親しみやすく、お茶目な性格です。私達が毎朝目を覚ますと、彼女は階段を駆け上がってきて、嬉しそうに喉を鳴らしながら頭突きをしてきます。」

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誰とでも仲良くなれるミニキティーは、夫婦の娘や友達にも嬉しそうに抱きついてくるそうです。

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またミニキティーは先住犬と先住猫にも出会い、すぐに仲良くなりました。こちらは昼寝のために先住犬に寄り添うミニキティーの姿です。

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さらにハグ好きのミニキティーは、ヌイグルミとも幸せそうにハグをしているそうです♪

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それから1年が経ち、ミニキティーはもう『ミニ』ではなくなりました。でもミニキティーの心の中は昔のままです。

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ミニキティーは毎日、幸せいっぱいに家族に寄り添い続けています。それは森の中で初めて出会った時から、全く変わっていないのです(*´ω`*)
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This post was published on 2019/01/03