路上で発見された独りぼっちの子猫。同じ境遇の子猫に出会うと、愛情いっぱいに抱きしめて、いつまでも寄り添い続ける

ある日、カナダのモントリオールに住む家族が、路上に置き去りにされていた1匹の子猫を発見しました。子猫は全身が濡れていて、ひどく痩せ細っていたそうです。家族はすぐに子猫を保護すると、腕の中で温め始めました。

家族は子猫に食欲がなかったため、このままでは夜を越せないかもしれない心配しました。そこで地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をして、助けを求めることにしたのです。

「子猫は生後2ヶ月でしたが、体重が僅か480gで、健康的な子猫の半分ほどの体重しかありませんでした。私達は引き取った子猫の治療を行い、養育主さんの家へと連れて行きました」とスタッフは言いました。

スタッフ達に『リオ』と名づけられた子猫は、ご飯を食べることに苦労していて、24時間体制の世話を必要としていました。養育主さんはリオに抗生物質と補助食品を与えて、献身的な看病を続けたそうです。そのおかげでリオは何とか命をつなぎ、ついに元気を取り戻すことができました。

しかし、リオは養育主さんがそばからいなくなると、すぐに大きな声で鳴き出しました。リオは再び独りぼっちになることを恐れ、常に誰かと一緒にいることを熱望していたのです。

一方、スタッフ達は別の場所で保護された子猫の『ビルグル』を保健所から助け出しました。ビルグルもリオと同じく独りぼっちで見つかり、ひどく痩せ細っていたそうです。

「ビルグルはお母さんと離ればなれになっていて、非常に体重不足の状態でした。ビルグルは誰かの助けがなければ、長くは生きられませんでした。」

ビルグルは常に誰かと一緒にいたくて、スタッフ達が保健所に迎えに行くまで、ずっと鳴き続けていたそうです。

リオとビルグルはお互いに友達を必要としていました。そのためスタッフ達は2匹が健康を取り戻したら、2匹を一緒にすることを決めていました。

そして、ようやくリオとビルグルが出会った時、2匹はすぐに寄り添い合って、常に一緒にいるようになりました。

「2匹はダンボール箱が大好きで、いつも一緒にダンボール箱で遊んでいます。」

リオはいつもビルグルと同じことをしたがり、決してビルグルを視界から外すことはありません。そのため養育主さんは、2匹が別々の場所にいる姿を一度も見たことがないそうです。

2匹はお互いに一緒にいられて、大きな幸せを感じているのです。

最初の頃のリオは少し内気な性格をしていましたが、ビルグルの方は勇敢で恐れを知らない子猫でした。そんなビルグルと一緒にいるうちに、リオも自然と社交的な性格に変わっていったそうです。

その後、お互いに離れることのできなくなった2匹は、優しいスタッフ達のおかげで、一緒の家に引き取られることになりました。とっても仲良しな2匹は、クリスマスを迎える前に新しい家へと旅立って行くそうです。

きっと一緒に旅立つことになった2匹は、新しい家に着いた瞬間から、愛らしい姿をたくさん見せてくれることでしょう。そして、いつまでも仲良く暮らしながら、新しい家族の元にたくさんの幸せを届け続けることでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

This post was published on 2018/12/18