今から1ヶ月前のこと、猫の保護活動を行なっている団体の元に、獣医さんの治療が必要な猫がいるという連絡が入りました。連絡してきた人はその猫にしばらくご飯を与えていたそうですが、猫は2ヶ月前に突然姿を消して、再び現れた時にはひどく汚れた姿になっていたそうです。猫はどこかで車にひかれてしまったようで、口が閉じられない状態になっていて、明らかに痛みを感じていました。
すぐに現場に向かったスタッフ達は捕獲器を設置し、2日後に猫を捕まえることに成功しました。そして、保護した猫を動物病院へと連れて行ったのです。
猫は傷を負っていましたが、幸いなことに骨は折れていませんでした。猫は獣医さんに全身の絡まった毛を刈ってもらうと、随分と気分が良くなったそうです。
獣医さんの話によると、猫の年齢は約12歳で、上気道感染症を患っていて、何本かの歯が無くなっていました。
その後、猫は養育主のアティナ・セレナさんの家に預けられ、身体を回復させることになりました。アティナさんは猫に『パンクン』と名づけ、たくさんの食べ物とくつろげる部屋を用意しました。最初はとても緊張していたパンクンでしたが、すぐに全てのことが変わり始めたそうです。
それから1日も経たないうちに、パンクンはアティナさんの愛情を受け入れました。「私がパンクンを抱っこすると、彼は満足そうに喉を鳴らし始めました。そして、膝の上から離れなくなりました」とアティナさんは言いました。
2日後、パンクンは家の中を自由に歩き回るようになり、アティナさんの気を引いてくるようになったそうです。
その後、パンクンの身体が完治すると、アティナさんは別の場所で保護された子猫を紹介することにしました。そしてパンクンが子猫に出会うと、一瞬で子猫のことが好きになり、信じられないほどの愛情を注ぎ始めたのです。
一方の『インキー』と名づけられた子猫も、パンクンと出会った瞬間から一緒に遊び始めました。2匹は最初の瞬間からお互いのことを好きになり、片時も離れられない存在になったのです。
パンクンは楽しそうにインキーの後を追いかけて一緒に遊びます。パンクンは年齢を重ねた高齢の猫ですが、心の中はまるで子猫のようでした。
「彼らはお互いのことがとても気に入っていて、いつも一緒に行動しています。その姿はとても可愛らしくて、見ているだけで心が温まります。」
「私達は彼らがずっと一緒に暮らせるように、素敵な里親さんを見つけようと思います」とアティナさんは話してくれました。
こうして長い間、野良猫として生きてきたパンクンは、優しい人達のおかげで食べ物や避難場所を心配する必要がなくなりました。パンクンはこれからもずっと、大好きなインキーと一緒に、温かい毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:Athina Selena/lovemeow
This post was published on 2018/10/18