ある日、フィラデルフィアにある保護施設に、1匹の保護子猫が運ばれて来ました。子猫は施設に引き取られ、『アーティー』と名づけられました。
ちょうどその頃、施設で養育ボランティアをしているアレー・カナッツィさんは、4匹の子猫達を里子に出し、新しい子猫を探していました。そして、アレーさんが施設の子猫部屋に入った時、アーティーの可愛らしい姿に一目惚れしたのです。
「私が最初にアーティーに出会った時、彼は産まれて間もない子猫でした。彼はまだ鳴き方を知りませんでしたが、常に愛されたいと思っていました。そのため私が両手で抱えると、すぐに喉を鳴らし始めました」とアレーさんは言いました。
アーティーの身体にはいくつかのノミがついていましたが、お風呂で丁寧に洗い流すと完全にいなくなりました。そして、アレーさんがアーティーをタオルで包むと、再び幸せそうに喉を鳴らし始めたのです。
「アーティーは本当に特別な子で、出会った瞬間から甘えん坊でした。アーティーに哺乳瓶でミルクを与えると、何度かトライした後で上手く飲めるようになりました。」
まだ幼いアーティーは何も恐れておらず、他の動物達と遊ぶのが大好きです。
「アーティーはいつも狂ったように走り回って、私や夫の上でひっくり返って、そのまま夢の世界へと旅立って行きます。」
「アーティーは私が初めて人工哺乳で育てた子猫です。そのため最初の頃はミルクを飲ませることにも緊張しました。」
アーティーを迎えてから3週間、アレーさんは2時間ごとにミルクを飲ませて、小さな身体を温め続けました。
「私は寝室にアーティーを連れて行き、ベッドの隣の箱で世話を続けました。日中は彼にご飯を食べさせるために、いつも仕事場に彼を連れて行きました。子育てはとても大変でしたが、彼が成長していく姿にその何倍もの喜びを感じました。」
その後、歩けるようになったアーティーは、いつも腕の中で眠るようになりました。
こちらはアーティーが美味しそうにミルクを飲む様子です。(動画)
「アーティーは時々、夫の肩に乗るために可愛い姿で駆け寄ってきます。ふたりはいつも一緒に走り回り、寄り添いながら眠りにつきます。」
どうやら甘えん坊のアーティーは、アレーさん達に寄り添うことで、自分がひとりではないことをいつも確認しているようです。
「ある夜、私はアーティーを寝かしつけるために子守唄を歌いました。すると彼はとても幸せそうな姿で眠り始めました。」
それから3ヶ月後、アーティーは十分に成長し、里子に出る準備が整いました。そして昨日、アーティーはついにアレーさんの家を旅立って、生涯の家で暮らし始めたのです。
アレーさん達は現在、アーティーが新しい冒険に出られたことにとても満足しています。「アーティーは新しい家で2匹の猫の兄弟と出会いました。彼は新しい家族の元で、素晴らしい人生を送っていくことでしょう」とアレーさんは嬉しそうに話してくれました。
アレーさん達はこの後すぐに、新しい保護子猫の世話を始めようと考えているそうです。きっとアレーさん達はこれから先も、アーティーのような幸せな子猫を増やし続けていくことでしょう(*´ω`*)
出典:alleycags/lovemeow
This post was published on 2018/10/11