1年前、猫の『ワトソン』は15.8kgの重さで保護施設に連れて来られました。成猫の平均体重が4kgほどなので、施設に来た頃のワトソンは驚くほど太っていたのです。
以前の飼い主はワトソンの体重が増え過ぎ、トイレの問題も抱えていたため、どうすることもできず施設へと連れて来たそうです。
施設がワトソンを引き取った時、獣医さんの健康問題リストも一緒に受け取りました。ワトソンは複数の腫瘍を持っていて、自分自身で毛づくろいをすることができず、ほとんど歩けない状態だったのです。
その後、ワトソンは養育ボランティアのシーラさんに育てられることになりました。シーラさんはダイエットフードをベースに特別な食事を用意し、朝と夜に70gずつ食べさせることにしました。また、獣医さんのところへ行き、腫瘍を取り除いてもらったそうです。
それ以来、ワトソンの人生は少しずつ変わり始めました。
最初の数ヶ月間、ほとんど歩くことのできなかったワトソンは、ずっと家の2階で過ごしていました。しかし、身体が少し軽くなると、階段の途中で休みながらも、1階まで降りて来るようになったのです。
シーラさんの愛情と応援でワトソンは少しずつ活発になり、長い距離を歩けるようになりました。
また、体重が減ってきたワトソンは、性格も変わってきました。最初はいつも不機嫌で何事にも興味を持たなかったワトソンでしたが、とても親しみやすく遊ぶのが大好きな猫になったのです。
とてもフレンドリーになったワトソンは、先住猫の『ポージー』とも仲良くなりました。
さらに体重が減ったワトソンは、今まで入ることのできなかった猫用のベッドにも入れるようになりました。本人はそのことがとても嬉しかったようです。
どうやらワトソンは、ひとりで様々なことが出来るようになり、自分に自信がついたようです♪
こうして1年で5kg以上の減量に成功し、体重が10kgほどになったワトソンは、無事にイラストレーターのロビさんに引き取られることになりました。ワトソンは長い間体重が重かったため少し健康に問題がありますが、ロビさんはしっかりと世話することを約束してくれたそうです。
ワトソンは体重が減ったおかげで、好奇心と遊び心いっぱいの猫に生まれ変わることができました。
これからは優しいロビさんと共に、楽しい生活を送っていって欲しいですね(*´ェ`*)
This post was published on 2018/05/04