人生に、もふもふを。

大声で叫びながら、茂みの中から出てきた子猫。優しい女性の元で元気を取り戻すと、最高の笑顔を見せてくれた

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ある日の夕方、1人の女性が裏庭から聞こえてくる動物の声に気づきました。女性が声のする方に向かうと、茂みから頭を突き出した子猫の姿を見つけたのです。まだ幼い子猫は病気を患っていて、誰かの助けが必要でした。

女性には病気の子猫を救うことができなかったため、養育ボランティアをしているサンドラ・リーさんに連絡を取りました。リーさんはこの時、障がいのある子猫を預かったばかりでしたが、女性から送られてきた写真を見て、子猫を放っておくことができませんでした。

「子猫は栄養失調と脱水症状で、正確な年齢を推測するのはとても難しいことでした。彼女には約6〜8週齢の特徴がありましたが、体重は4週齢の子猫ほどしかありませんでした。彼女はひどく痩せ細っていて、全身がノミで覆われていました。また重い病気に苦しんでいました」とリーさんは言いました。

リーさんは家に連れて帰った子猫に『リビー』と名づけました。リビーの症状は非常に悪く、回復への道が平坦なものではないことがすぐに分かりました。リビーはほとんど歩くことができず、神経障害に苦しんでいるように見えました。リビーは何回も歩く練習をしましたが、なかなか改善の兆しは見られなかったそうです。

「私は最初、これほど長くリビーの看病をすることになるとは思っていませんでした。最初の1週間は体調が非常に悪かったため、彼女の様子を見に行くのがとても怖かったです。」

リーさんがリビーを動物病院に連れて行くと、獣医さん達はリビーの状態に困惑しました。リビーは消化器系の問題を抱えていて、3週間もの間排泄することができず、食べたものや飲んだものを吐き出していたのです。リビーの神経障害もそれが原因で引き起こされているようでした。

また、「今の状態から回復しても、完治するかは分からない」とリーさんは獣医さんに言われたそうです。

リーさんの家に来たリビーでしたが、最初の4週間はほとんど病院で過ごしました。リビーの問題は非常に深刻で、回復するかどうかは誰にも分かりませんでした。そのためリーさんはリビーに処方された薬を飲ませ、一日中リビーの状態を観察する必要がありました。リビーはすぐに脱水状態に陥り、鳴き声はヤギのようだったそうです。

リビーの回復への道のりは終わりがないように思えました。しかし、リーさんや獣医さん達のおかげで、約4ヶ月後に病気を完治させることができたのです。

元気を取り戻したリビーは一気に個性が輝き始め、甘い猫に生まれ変わりました。リーさんはそんなリビーのために生涯の家を探し始め、すぐに完璧な里親さんを見つけることができました。

リーさんは新しい里親さんの元にリビーを送り届け、幸せな生活を送れるようにと願いました。しかし、それから少しして、リビーが自分とは違う考えを持っていることに気づいたのです。

リビーは新しい家に全く適応せず、ほとんどの時間を物陰で過ごしました。リビーは完全にひとりになった時だけ物陰から出て来て、ひとりで遊んでいたそうです。里親さんはリビーとの距離を縮めるために様々なことを試しましたが、リビーは最後まで里親さんを受け入れることはありませんでした。

その話を聞いたリーさんは、リビーの様子を見るために里親さんの家を訪れました。するとリビーが一直線に駆け寄ってきて、物凄い勢いで話しかけてきたのです。

「私が床に座ると、リビーは真っ直ぐに私の方に駆け寄ってきて、大きな声で話しかけてきました。その姿を見た里親さんは『彼女はきっと家に帰りたいのだと思います』と言ってきました。私は今までに60匹以上の保護猫を里子に出してきましたが、このようなことは初めてでした。」

そして、リビーは再びリーさんの家へと戻ってきました。

リビーはずっと優しく接してくれたリーさんのこと、片時も忘れることはありませんでした。リビーが唯一望んでいたのは、リーさんと一緒の暮らしだったのです。

「私は保護猫達と特別な関係を築いてきましたが、リビーとの関係はさらに特別なものでした。私はずっと保護猫達の養育に力を注いできたため、自分が里親になろうとは思っていませんでした。でも彼女は明らかに違う考えを持っていました。」

「リビーを自宅に連れて帰り、キャリーから出してあげると、彼女は以前と変わらない姿を見せてくれました。彼女は自分の家に帰ってきたことを知っているようでした」とリビーさんは話してくれました。
出典:lafosterkittenslovemeow

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