ある日、野良猫だった母猫と6匹の子猫が保護施設『SPCALA』へとやって来ました。連れて来られた猫の親子は、とても珍しい特徴を持っていたため、スタッフはみんな驚きました。
なんと猫の親子は足の指が多い、多指症の猫だったのです。長い間、保護施設を運営してきたマドレーンさんも多指症の親子に出会うのは初めてだったそうです。
こちらが母猫の『ヘミングウェイ』です。この名前は作家のヘミングウェイが多指症の猫を飼っていたことに由来しています。
多指症の猫は『ヘミングウェイ・キャット』と呼ばれることもあるそうです。また、『幸福を呼ぶ猫』とも言われ、昔から人々に愛されてきました。
多指症の猫は、通常の猫よりも手先が器用だと言われています。海上の移動手段が帆船が主流だった時代には、船上でマストに渡したロープも軽々と登ることができ、木造船の大敵であるネズミを捕ることにも長けていたため、幸福を呼ぶ猫と呼ばれるようになったそうです。
そんなヘミングウェイお母さんから生まれた子猫達も、指の多い猫でした。また、ほとんどの子猫達はお母さんには無い特徴も持っていました。それは、後ろに反り返った耳です。
どうやら子猫達はアメリカンカールの特徴を持って生まれてきたようです。ちなみに多指症とアメリカンカールの組み合わせは非常に珍しいそうです。
子猫達のお父さんはどんな猫だったかは分かりませんが、もしかするとアメリカンカールの遺伝子を持っていたのかもしれませんね。
子猫達はそれぞれに可愛い姿をしています。こちらの子猫は身体の模様と耳が反り返っていないところが、お母さんに似ていますね♪
こちらの茶トラの子猫は、大きな指と反り返った耳がとっても可愛いですね♪
特徴的な姿の子猫達は、優しいお母さんに育てられてすくすくと成長していきました。その後、親子全てに里親さんが見つかり、今はそれぞれの家で幸せに暮らしているそうです。
きっと『幸福を呼ぶ猫の親子』は、新しい里親さんにもたくさんの幸せを届けていることでしょう♪
This post was published on 2018/04/04