今から13年前、10歳の男の子が両親と一緒に、海の見える街で休暇を過ごしていた時のことです。男の子が海の近くで遊んでいると、錆びたボートの上に1匹の子猫を発見しました。子猫の方は男の子に気づかなかったようで、地面に飛び降りると草むらの中で遊び始めたそうです。
しばらくして男の子の気配に気づいた子猫は、嬉しそうに近づいてきました。男の子は子猫に持っていたチーズをプレゼントすると、子猫はとても嬉しかったようで、男の子のそばから離れなくなったのです。そして、ふたりは一緒に帰宅しました。
男の子は子猫のためにベッドを用意してあげました。でも子猫は男の子のそばが良かったようで、男の子の胸の上で丸くなって眠り始めたそうです。
そして、翌日。
男の子は家族と一緒に子猫を動物病院へと連れて行きました。そして、獣医さんに診てもらうと、子猫が『猫白血病』であることが分かったのです。そして、白血病を発症した猫のほとんどが3、4年しか生きられないと聞かされました。
家族は病気の子猫を家族に迎えることにしました。そして、最期を迎える瞬間まで、できる限り愛情を注いであげようと決心したのです。
子猫は『レスター』と名づけられ、新しい暮らしが始まりました。
それから13年後。
余命3、4年と思われていたレスターですが、今も元気いっぱいです! 10歳だった男の子も23歳になりました。
家族に存分に甘やかされたレスターは、とっても甘えん坊に成長しました。どうやら自分が願ったことの全てが叶うと思っているようです♪
全く衰え知らずのレスターを見ながら、男性の父親は「もしかすると私より長生きするんじゃないか?」と嬉しそうに話しているそうです。
こうして休暇中の男の子と友達になったレスターは、猫白血病と診断されたにも関わらず、13年間も生きることができました。もしかすると男の子とずっと一緒にいたいという想いが、レスターの運命を変えたのかもしれませんね。まだまだ元気いっぱいのレスターは、これからも大好きな家族と一緒に、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
This post was published on 2018/02/21