ある豪雨の日のこと、保護施設『ワン・バイ・ワン・アニマル・アドボケーツ』のロビンさんが、別の保護施設に犬と猫を引き取りに行くと、施設の玄関先にダンボール箱が置いてあることに気づきました。
不思議に思ったロビンさんがダンボール箱を開けてみると、中には全身が濡れた母猫と3匹の子猫達が入っていたのです。
「母猫は子猫達に寄り添い、子猫達は母猫の体温で身体を温めていました。猫の親子がその場所で、どのくらいの時間を過ごしていたのかは分かりません」とロビンさんと一緒にいたテレサさんは言いました。
テレサさん達は猫の親子の身体を乾かした後、親子をキャリーケースに入れて、自分達の保護施設へと連れて帰りました。
施設に戻ったテレサさん達は、さっそく親子を預かってくれる養育主を探し始めました。そして無事に養育主が見つかり、親子は新しい家へと移動したそうです。
養育主になったサラさんは猫の親子のために、暖かいベッドを用意しました。子猫達はすぐに安心したようで、ベッドの中で幸せそうに眠りについたそうです。
サラさんは母猫に『ジプシー』、3匹の子猫に『パンダ』『チェダー』『ベルベータ』と名前をつけました。
こちらは手の中に収まったパンダの姿です。
猫の親子はサラさんのおかげで新しい環境にもすぐに慣れて、家の中で幸せそうな姿をたくさん見せてくれるようになったそうです。
こうして雨の中で発見された猫の親子は、無事に新しい人生が始めることができました。
保護された日、ジプシーは子猫達の命を繋ぐために、一生懸命に子猫達を温め続けていました。そして現在、家の中で暮らし始めたジプシーは、大切な子猫達にピッタリと寄り添いながら、全ての愛情を子猫達に注ぎ続けているのです。
親子はもう寒さに震えたり、雨に濡れたりすることはありません。これからは安全な家の中で、幸せいっぱいの生活が待っているのです。
This post was published on 2018/02/11