カナダのバンクーバーに住む愛猫家の男性が、3ヶ月前から自宅の庭で野良猫の『タフィー』にご飯を食べさせていました。しかし3ヶ月が経った頃、タフィーの身体が明らかにやつれてきたのです。男性はタフィーを保護すると、地元の動物保護施設『VOKRA』へと連れて行きました。
タフィーは目に感染症を患っていました。施設のスタッフは目と耳をキレイにして、抗生物質を与え始めました。
スタッフは毎日、温かく湿ったタオルでタフィーの顔や身体を拭いてあげました。人間に懐かないタフィーですが、タオルで拭かれるのがとても好きなようで、この時だけは背中を撫でさせてくれるそうです。
しばらくの間、スタッフは24時間体勢で看病を続け、タフィーの身体は徐々に回復していきました。
タフィーが保護されたときの年齢は約12歳でした。歳を重ねた猫は、なかなか引き取り手が現れません。また、タフィーは野良の時代がとても長く、人間と暮らすには野生化しすぎていたのです。
さらにFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)を検査したところ、陽性の反応が出てしまったのです。
しかし、そんなタフィーを引き取りたいというところが現れました。それは、タフィーと同じようにFIVを患っている元野良猫達が多く暮している保護施設『ケイティーズ・プレイス・アニマル・シェルター』でした。
この施設はとても大きな敷地を持ち、建物の周りには美しい森林が広がっています。ここはとても開放的な施設で、建物の中はもちろんのこと、フェンスで囲まれた森林の中を自由に歩き回ることができるのです。ここではご飯の心配もいりませんし、病気になったらすぐに対応してくれるスタッフもいます。
施設のスタッフは「今まで苦労してきたタフィーに、少しでも幸せな時間を過ごしてもらいたい」との思いで、タフィーを引き取ることにしたそうです。
こうして優しい男性に保護されたタフィーは、献身的な看病のおかげで元気を取り戻し、終の住処を見つけることができました。タフィーは様々な人に助けられて、第2の人生をスタートさせることができたのです。
嬉しいことにタフィーが施設に来てすぐに、猫のお友達ができたそうです! タフィーの新しい生活はまだ始まったばかり。これからもこの安住の地で、様々な出会いや喜びが待っていることでしょう。
This post was published on 2017/12/14