メインクーンの『スキャッティー』は、生後2ヶ月の頃にポールさんの家にやって来ました。
ポールさんはニュージーランドのオークランドに住んでいるプログラマーです。ポールさんは海が大好きで、大西洋の中南部を横断するために、約10mの船を自分で作ってしまったそうです!
そんなポールさんですが、航海に出るときは1人ではありません。
ポールさんは重度の聴覚障害のため音が聞こえないのですが、スキャッティーがポールさんの耳の代わりになり、航海をサポートしてくれているのです。
猫の感覚はとても鋭く、人間には聞くことのできないような音を聞き、その発生源を正確に特定できるため、いつもポールさんはスキャッティーに助けられているそうです。
「スキャッティーは私の耳が聞こえないことを理解しているようだ」とポールさんは言います。
ポールさんの船に誰かが近づいてきた時や携帯電話にメールが来た時に、スキャッティーはすぐに知らせてくれるそうです。
耳の聞こえないポールさんに何かを伝えたい時は、鳴いても気づいてくれません。スキャッティーはそのことが分かっているため、ポールさんの注意を引きたい時はいつも膝の上に登ってくるそうです。
スキャッティーは今までに特別な訓練を受けたことはないのですが、ポールさんの様子を観察しながら、自分自身で学習していったそうです。
スキャッティーは少し特別な猫で、生まれながら大きな親指があります。ポールさんは「その指のおかげで揺れる船の上でも安定するため、キャッティーは船乗りに向いているかもしれない」と思っているそうです。
スキャッティーは、いつもポールさんのそばにいます。例えば、ポールさんが船のデッキに出ると、同じようにスキャッティーもデッキに出てきます。そして、寝る時も同じベッドで一緒に横になるのです。
ポールさんとスキャッティーは、どんな時も一緒です。
好奇心旺盛なスキャッティーは刻々と変化する海が大好きで、ポールさんと一緒に新しい風景を楽しんでいるそうです。
こうして、いつの間にか耳の聞こえないポールさんをしっかりとサポートするようになったスキャッティー。そのおかげでポールさんは海の上も怖くありません。まさに一心同体のふたりは、海の上でも陸の上でも最高のパートナーなのです♪
This post was published on 2017/12/04