長い間、野良猫として育った『レモンパイ』はとても攻撃的だったため、里子に出すことができず、保健所へと連れて来られました。しかし、「レモンパイを変えることができる」と考えた地元の保護施設のスタッフによって、保健所から救い出されたのです。
施設のスタッフは『ハリー』という名前の保護猫と一緒に、レモンパイを引き取りました。そして、2匹の去勢を行い、ある仕事を与えたのです。
それはネズミを追い出す仕事でした。施設近くの農家でネズミの被害が出ていたため、2匹はその家で暮らし、家や穀物などを守ることになったのです。2匹を引き取った里親さんは庭に猫用の納屋を用意し、そこに2匹を住まわせました。
2匹は広い納屋に満足したようで、その中で楽しそうに暮らし始めました。そして、2匹が来たおかげで、自然とネズミが逃げ出していったそうです。
2匹はいつも家の周辺を自由に歩き回り、昼寝スポットを見つけるとくつろぎ始めます。2匹は人間とちょうど良い距離を保ちながら、楽しそうに毎日を過ごしていたのです。
しかし、2匹が来てから数ヶ月後に驚くことが起きました。なんと突然、レモンパイが里親さんの家の中に入ってきて、人間用のベッドで眠り始めたのです。そして、その日からレモンパイは里親さんの家で暮らすようになりました。
「レモンパイはその日以来、身体を撫でさせてくれるようになりました。また、ハリーはこの3日間、ガレージの中で私と一緒に過ごしました」と人間のお母さんのアニーさんは嬉しそうに話してくれました。
「時間の経過と共に、彼らは人間の愛情と信頼を学びました。そして彼らは現在、人間用のベッドで昼寝を楽しんでいます」と施設のスタッフは言いました。
すっかり人間に心を開いた2匹は、大好きな里親さんとハグをするのが大好きになったそうです。
この保護施設では保健所の猫達に再びチャンスを与えるために、数年前から『納屋の猫』プログラムを実施しているそうです。
レモンパイやハリーのように、納屋の中で人間との距離を保ちながら暮らすことで、猫達は徐々に自分の殻から出てきて、人間との生活を楽しみ始めるそうです。
現在、完全に心を開いたレモンパイとハリーは、家の中で新しい人生を楽しんでいます。2匹はこの家の本当の主のように、里親さんとその家をいつも守っているのです。
こうしてレモンパイ達は人間に心を開き、大きく生まれ変わることができました。これからは大好きな里親さんにたっぷりと甘えながら、人間との生活を存分に楽しんでいくことでしょう(*´ω`*)
This post was published on 2017/08/06