母の日の翌日のこと、保護施設『ハッピー・テール・ファーム・サンクチュアリ』の共同創始者のカーラ・ライリー・ムーアさんは2羽の幼いニワトリの救助活動に向かう途中で、予想外の出来事に遭遇しました。
「3週間前、私はニワトリの保護に向かっていました。しかし、ニワトリのためのエサがなかったため、私は地元の飼料店で車を止めました。店内にはケージがあり、普段はアヒルの雛などが入っているのですが、その日は違っていました」とムーアさんは言いました。
ムーアさんが店に入るとすぐに、ケージの中で鳴いている子猫の姿を発見したのです。子猫は店に持ち込まれた野良の子猫で、新しい里親さんを探していました。
子猫はムーアさんに一目惚れしたようで、ムーアさんのところへ駆け寄って来ました。
ムーアさんの家には既に6匹の保護猫が暮らしていたため、これ以上猫を引き取る予定はありませんでした。しかし、ムーアさんは可哀想な子猫を、その場に残しておくことができなかったのです。
「子猫がとても悲しそうに見えたため、私は子猫の元へ近づいて行きました。そして、子猫をケージから出してもらうと、子猫が私の後をついて回るようになったのです。」
「子猫をケージに戻そうとした時、子猫は私を離しませんでした。私は子猫を他のお客さんに手渡そうとしましたが、子猫はそれも拒否したのです。どうやら子猫は私のことを指名したようです。子猫は私の首にくっついて、完全に離れなくなりました。」
「私は夫に子猫を家に迎えための許可を取ることにしました。そのため私は夫に、子猫の動画を送信しました。」
ムーアさんの夫はすぐに反応しませんでしたが、ムーアさんはお店に子猫を残しておくことができませんでした。子猫は大好きなムーアさんにギュッとしがみついていたのです。
ムーアさんは子猫を連れて店を出て、子猫に『ローラ』と名づけました。すぐに自宅へ車を走らせたムーアさんでしたが、ローラがずっとくっついていたため、運転するのが少し難しかったそうです。
「ローラはできるだけ私のそばにいたかったようです。私のシャツの上を移動して、首の後ろにうまく収まりました。」
その日の午後も、ローラはムーアさんの腕や肩にずっとくっついていたため、ムーアさんは何もできませんでした。
「私はローラを地面に置くことができませんでした。そのため私はローラと一緒に、納屋で作業をしていました。ローラは私にくっついているととても安心するようで、ずっと首のあたりにしがみついていました。」
ローラはとても怯えていて、絶えず鳴き続けていたそうです。
「ローラは私の耳の近くにずっといたため、呼吸の音がおかしいことに気づきました。私がローラを動物病院に連れて行くと、肺の感染症を患っていることが分かったのです。その後、獣医さんが処方してくれた薬で、完全にローラを回復させることができました。」
ムーアさんと夫はローラにたくさんの愛情を注ぎました。すると2日後にはすっかり落ち着きを取り戻し、自分の殻から出てきたのです。
「ローラはとても落ち着き、幸せそうな表情を見せてくれるようになりました。彼女はとても活発で、好奇心に溢れていて、遊ぶのが大好きです! 彼女は6匹の保護猫や保護ウサギと一緒に、家の中を駆け回っています!」
そんな元気いっぱいのローラですが、やっぱり一番好きなのはムーアさんに寄り添うことです。お昼寝する時はいつも幸せそうな顔をしながら、ムーアさんにくっついているそうです♪
こうして飼料店で里親さんを待っていたローラは、大好きなムーアさんと一緒に暮らし始めました。幸せいっぱいのローラは、自分が愛されていて、大切にされていることを全身で感じているのです(*´ω`*)♪
This post was published on 2017/05/18