人生に、もふもふを。

路上で動けなくなっていた子猫を救出した人達。諦めずに何日も子猫の家族を探し続け、ついに姉妹を再会させる!

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ある寒い日のこと、カナダのモントリオールに住む女性が、路上に横たわる迷子の子猫を発見しました。子猫はとても痩せ細っていて、衰弱していました。女性は急いで子猫を動物病院へと連れて行き、助けを求めて地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』へと連絡をしました。

連絡を受けたセリーヌ・クロムさんは、その日の予定を全てキャンセルして、子猫を引き取りに向かいました。「子猫はとても具合が悪く、非常に衰弱していました。彼は長い間、食べ物を口にしていないようでした。彼と同じ年齢の子猫の体重は1.3kgほどなのですが、彼は僅か470gしかありませんでした」とセリーヌさんは言いました。

子猫の状態を見た施設のスタッフ達は、「この子は助からないかもしれない」と心配しましたが、できる限りの事をやろうと心に決めていました。スタッフ達は子猫の詰まった鼻を綺麗にして、抗生物質を与え、シリンジで流動食を食べさせました。そして、電気パッドと毛布で子猫の身体を温め続けたのです。

スタッフ達は子猫に『クルト』と名づけました。

「クルトは非常に弱々しく、立ち上がったり、目を開くことにも苦労していました。もしそのまま路上にいたら、一晩も生き残れなかったことでしょう。」

最初の24時間は本当に大変な時間が続きました。スタッフ達は3時間おきにご飯を食べさせて、一日中つきっきりで看病を続けました。そして丸一日が過ぎた頃、クルトはついに回復へと向かい始めたのです。「クルトはご飯を食べようとしていましたが、なかなか飲み込むことができませんでした。彼はゆっくりとご飯を食べて、何とか命をつなぐことができました。」

3日後、ようやくクルトはお皿からご飯を食べられるようになりました。クルトの食欲は日に日に戻ってきて、徐々に体力が回復していったそうです。

そんな中、スタッフ達は野良猫の親子の情報を受け取りました。クルトが発見された場所で、母猫と2匹の子猫が見つかったのです。スタッフ達はすぐにその親子がクルトの家族だと感じました。

スタッフ達は急いで現場に向かいましたが、なかなか親子の姿を見つけることができませんでした。そしてやっと見つけた時には、残念ながら子猫のうちの1匹は息を引き取っていたそうです。スタッフ達は残った親子を何とかして保護しようと試みましたが、親子はすぐにどこかへと姿を消してしまいました。

それから数日後、親子は屋根の上で見つかりました。

住人の助けを借りながら、スタッフ達は母猫と子猫の両方を保護することに成功しました。

その後、子猫は『カット』と名づけられて、養育主さんの家でクルトと再会しました。一方の母猫はとても野生的だったため、人間に慣らすために、別の家で育てられることになったそうです。

クルトとカットは暖かい家の中で、4週間ぶりに再会を果たしました。

「彼らはすぐにお互いのことが分かったようで、出会った瞬間から一緒に遊び始めました。」

「クルトの方はとても甘えん坊で、カットは恥ずかしがり屋です。カットはまだ人間を警戒していますが、クルトのことが大好きで、いつも一緒に寄り添っています。」

クルトはすっかり家猫生活を楽しんでいて、家の中を元気に駆け回っています。また、クルトはカットを抱きしめるのが大好きで、いつも幸せそうにハグをしているそうです。

2匹は再会した瞬間から片時も離れなくなりました。そんな幸せそうな2匹を離ればなれにすることは、もう誰にもできないのです。

「彼らはお互いのことを本当に慕っています。これから里親探しが始まりますが、私達は彼らを一緒に迎えてくれる家族を見つけようと思っています」とセリーヌさんは話してくれました。

こうして衰弱した状態で保護されたクルトは、再びカットに再会することができました。とっても仲良しな2匹は、新しい家でも全てのことを分かち合いながら、幸せいっぱいの暮らしを送っていくことでしょう。
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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